シネマティックRPGだから
いよいよスクウェア帝国の神格化がはじまる。
現在のスクエニ(スクウェア・エニックス)の片割れであるスクウェアは、90年代のRPG市場を闊歩していた。
FFに代表される王道ファンタジーのみならず、
ありとあらゆるタイプのRPGを打ち出して大ヒットさせることができた。
黄金期とはいえ、今日の日のRPGとケタの違う売上を記録していたのは殆どが旧スクウェア帝国作だったのだ。
ゲームがドラマに寄生したのか、
ドラマがゲームに寄生したのか。
「パラサイト・イヴ」って何?
「シネマティック・ガンアクション・シャワーRPG」
そういうことなんですよねこれは全くのところ。
あのRPG帝国「旧スクウェア(現スクエニ)」が打ち出したバイオハザードとでも言うべきか。そしてミリオンセールスを記録してしっかり売り上げた作品といえよう。
しかしバイオの方がもっと売れているからバイオハザードって凄いよね。
名作トピック
100万本のミリオンセールスを記録
これぞ「90年代TVゲームの最盛期時代」を代表する売上数。「RPG黄金の時代」の面目躍如たる数字である。
シネマティックRPGですから。
原作小説「パラサイト・イヴ」
原作は「第2回日本ホラー小説大賞」の大賞作。
サイコサスペンスホラーシナリオがRPGになってしまうほど「シナリオ部にベストセラー小説をもってくる」ところに行き着いたシナリオ重視のRPGたち。
売上
パラサイト・イヴ | 約106万本 | 98年/PS |
パラサイト・イヴ2 | 約34万本 | 99年/PS |
ザ・サードバースディ | 約24万本 | 10年/PSP |
参照「Wikipedia」
歴代タイトル
- パラサイト・イヴシリーズ
- あらゆるジャンルのRPGを繰り出してイケる旧・スクウェア帝国のRPGパワーが生み出したモンスタータイトル。バイオハザードではない。サバイバルアクションホラーではない。シネマティックRPGなのである。RPGというジャンルに寄生した格好か。
- 「パラサイト・イヴ」
- 「パラサイト・イヴ2」
- 「パラサイト・イヴ3」
100万本を売り上げたシネマRPG
パラサイト・イヴ
ゲーム情報
「シネマティックRPG」だから。
であるからしてRPGとして取り上げよう。
「FFの坂口親分」が指揮を取ったらしいパラサイト・イヴ。
当時よく目にしたのを覚えているけど、「バイオハザードの類」だと決めつけて情報を完全スルーしていましたよボクは。
「原作ホラー小説」を用いた「アクションシネマホラーRPG」みたいなジャンルである。「FF7やFF8を彷彿とさせるゲーム内の3Dポリゴンデザイン」と言い、「野村哲也デザイン」のキャラクターといい、
ファイナルファンタジーと言われてもそんなに違和感がない。
だから売れたか。
撃ちやすくなったゲーム界
パラサイト・イヴ2
ゲーム情報
ゲームにおける銃のひき方を定義した。
とか。
「バイオハザードよりもコントローラーボタンの押し方がリアル仕様になっている」
とか。
34万本を売り上げたとか。
そりゃ100万本売って続編がないわけはないか。
今作ではクリハン(クリーチャーハンター)となったアヤ・ブレアの“心象”にせまるややこしい展開となっているとか。
現代ガンアクションとして落ち着く
ザ・サード バースデイ
ゲーム情報
時を越えて3がリリース。
わりと時間が空いた中で登場した3。
作中テーマも「時を越える」事になった模様。
そんなうまいことになっていた模様。
あとは「オーバーダイブ」という「ヒトの意識を乗っ取る」能力を使ったガンアクションアドベンチャーを愉しむという。
これまでのシナリオと地続きにはせず「単独作として新規プレイヤーが楽しめる構造」を目指したらしい。
でも確かに年月が空いてしまう場合の大河ドラマだと新規さんがイミフになってしまうから当然かな。
しかしもはやパラサイト・イヴ感はないのではないか。
実態としては「スクウェアの現代モノ・ガンシューティングシリーズ」ということか。
だからパラサイト・イヴってタイトルに入ってないんだ。
名キャラ列伝
アヤ・ブレア
同性の恋人がいる女警官。
まあ今どき珍しくはないね。
「体内のミトコンドリアのアレの影響で外見がすっごく若く保たれる」というスクウェアの奇跡。ストレイツォも羨ましいでしょう。
シャワーシーンで一躍有名になったシャワー女優である。
いやそういうんじゃなくて。
1では25歳の新米警官。
2では27歳のクリハン(クリーチャーハンター)。
3では39歳のタイムスクープハンター。※
もうすごい戦いに発展しているのだ。
※タイムスクープハンター…時空を越えて取材をするNHKの特報機関である
なにかこう、
サイコミステリーのイメージでしたよねこのタイトルは確か。
ジワリジワリと恐怖が感染していくような怖さ。
でも「もうここまではっきりと敵対されると全然怖くなくなる」不思議が人間にはある。
いま「パラサイト・イヴ」を楽しむならおすすめはどれから?
★普通に1からやろう!
ということでそんな普通のことですな。タイトル数が少ないし、シネマティックRPGというくらいだからシナリオも命なわけで1からやるしかないといったところで。もう勘弁してくらさい。
普通に普通を上塗りするだけで申し訳ございません。
★PSの実機揃えても良いし(もうだいぶ安い)、ゲームアーカイブスでダウンロードも可能。(PS3かPSPが必要)
まとめ
アヤちゃんが触手ネタの餌食に。
バイオハザードは追わないくせに。
シネマティックRPGだから。
さらには「90年代RPG黄金期のスクウェア作品」ということで追ってみましたよね。
バイオハザードは取り上げないのにパラサイト・イヴは取り上げてしまうことに背徳感がないわけではない。
というかこのブログのRPG定義からしたらマリオ意外だいたいRPGになるからね。
すなわち「ドラマ性とゲーム性があればそれでRPGだ」という個人的な定義。ここでは「それに惹かれてRPGを追いかけているんだ」って最近明確に発見したよね。
マリオもドラクエも「お姫様を取り戻す」という舞台設定があればもう既にRPGやこのブログのRPGゾーンの広さときたら。
ほんで「マリオもRPG」やしやな。
もうすべてRPGやでほんま。
人は誰かになれる。byドラクエ8
RPGにパラサイトする業界
本格スマホRPG!!
現代スマホ社会に生きていてこの文言を聞かない日があろうかというくらいに慣用句化したスマホRPGフレーズ。
とにかく使うよねこのワード。いやそれが「ダメ」とか「間違い」とか言いたいんじゃなくてさ、
そこまでRPGの文言に売りがあるのかな?
今現在で?
という疑問。
RPGが日本にやってきた時代にはそんな便利なワードがなくて表現に苦労していたようだけど、現代ではむしろこの単語1発でなにやら済ませられている感じ。
たしかに黄金期を過ごした人たちすらターゲットにされる「時間の取らないスマホゲーム(表向きは)」であるならばこれらの層に対して影響はするだろうけど。
でもこれらの層であればあるほど「現状のスマホRPG」では全く納得しないだろうし(課金やらストーリーの断続性やらで)(RPGとしては)、
ニュージェネレーションたちにはRPGなんて請求力なさそうだし(妄想?)、
もっと別のそれぞれな文言を考えたほうがいいんじゃないの?
なんて「ふっ」と思ったよね。
勿論「ふっ」と思った程度の所感だからどうって程のことでもないし、
むしろさっさとアヤちゃんのシャワーシーンをガッツリ鑑賞しようとか思っている状況ですけれど。