「戦士は魔法使いを守らなくちゃダメだよ。」
勇者ウルティマ
RPG界伝説の"三大始祖”が1つ。
その役割はコンピュータRPG時代の先導者にして開拓者にして指導者。
これすなわち『Ultima(ウルティマ)』である。
(▽Д▼ )
「ダンジョンズ&ドラゴンズ」という一匹の竜の出現によって誕生した「RPG」という名のフロンティア。
躊躇もせず、
一歩目を進んだのは「ウルティマ」であった。
その一挙手一投足が歴史となった。
その血道を辿って今日の日は作られたのだ。
そしてそれはやがて日本のRPGを黄金の空へと羽ばたかせたのだった。
今回はこんな感じでどうでしょうか?
ウルティマってなに?
「原風景2Dフィールド」
この見下ろし型の2Dトップビューフィールドを始めしもの。それがこのウルティマがRPG史において担った役割であったという。
後にドラクエを筆頭に日本のRPGたちの基本スタイルとなっていったその冒険感の源といえるだろうね。
他にも3大始祖から3Dダンジョン式などがあるにも関わらず日本のRPGたちの伝説たちはこのフィールド感を受け継いでいったね。
しかーーし。
今の踏み台として存在するだけではなかった。
その姿は、
今にもゲーム業界を蹂躙できそうなほどの力を秘めているようであったのだ。
ただの昔の古典的名作という役割に終わらなかったこのゲームの存在感をボクは見た。
トピック!!
パソコンRPG!アップル2!
この「AppleⅡ」なる世界初のパーソナルコンピュータとして個人用に大量生産された機体からウルティマの歴史は始まるという。
「パソコン」×「ゲーム」=「コンピュータRPG」の歴史そのものではないか。
パソコンじゃないとテーブルトークでの言い合いになっちゃうからねっ。
(ノ´∀`*)コワイコワイ
今のMacはこんな感じ。
「40年近くたった今も、スティーブ・ウォズニアックはApple IIを改良する方法を思いついて目を覚ます」
限られしアイテム『パソコン』!
まあとにかくコンピュータRPGの最初はやっぱりパソコンなんだね。当然パソコンなんて最先端アイテムなわけだからみんながみんな持っていないし、限られし世界だったのではないか。
そして『ファミコン』へ!
それでのちにゲームの部分だけが出てきて、ご家庭で遊びやすくシンプルでおもちゃチックになったファミコンが広まっていくのかというところか。いいかい?「ファミコン(83)」→「スーファミ(90)」→「プレステ(94)」→「プレステ2(00)」→「ニンテンドーWii(06)」→「2016年現在」というのがご家庭機の覇権の流れだよ!いまはスマホ時代だよ!
異世界もの!
なんとこのパソコンRPG始まりのゲームは「異世界モノ」だった。
「ふつうの青少年が異世界ソーサリアの危機に応じて召喚されて救世主となる」
というB級展開をノリノリで進んでいくというのだ。
ドラクエ7の異世界ワープにしたって文明度は同じもんなのにこちらは近代。
(▽Д▼ )
なんかもっと「勇者の末裔が姫やらドラゴンやらをうまいことやって最後にセレモニーが開かれてバンザイするものの極地を切り開いた元祖」なのかとおもいきや、だよ。
我らが絶対王ロード・ブリティッシュ!
ゲーム業界のレジェンドクリエイターにしてウルティマ世界の絶対君主。それがロード・ブリティッシュ。またの名を「リチャード・ギャリオット」なのである。つまり作者自らゲームキャラクターとしてめっちゃ登場する。
ジップロック詰めのゲーム。
とにかくこの御方が19歳の時にPCショップの片隅にジップロック詰めにした自作ゲームを並べてもらったことから全ては始まったというのだ。それがあれよあれよと業界からお声がかかり世に出て行って3万本を売上げたという。その売上は「ぱーっと使っちゃった」とか。
ヘイッ!ボーイ!ゲームを完成させることができたらApple2を買ってやろう!
というパパからの取引に応じてこんなレジ打ちみたいなことをしてゲームを作ったらしいよ。
(▽Д▼ )ナニコレ
怖い話?
怖い話してんのこれ。怖い話をされてんのこれ。
これで作った風なことをすれば誰か大人がゲームを作ってくれるというそういったサンタさん的なことなのこれ。
なんかボクも昔の保育園時代にさ、牛乳パックを使って工作をするとさ、それを先生が持って行ってくれて、魔法をかけてなにかチョコレート的なものにしてくれるという儀式があったのよ。うん。
すっげー時代だなあ。
まだテーブルトークのほうがわかるもんね。
そして至高王ロード・ブリティッシュへ!
そんでこの御方が「異世界ソーサリアからプレイヤーを呼び出す」張本人であるわけだった。この偉大なる英雄王の求めに応じてボクタチの中2脳が
いまフルスロットルで回り出すトゥギャザーのワールド!!!!
”ブリテンの王”ということでグレートブリテン及び北アイルランド連合王国の君主とも取られかねない際どいネーミングで僕たちを導いてくれるみたい。
作者自らがゲームキャラクター。
それにしてもこれは同一人物として認知されているものなのかね。
グレート・ムタみたいなことなのかね。
武藤はふつうにムタとしてインタビュー受けていたけど。
「いやムタの時はですね…」とか。一応「知り合い」って設定なんだけど。
売上
リチャード・ギャリオット青年がジップロックに詰め込んで、大学に入るまでの間に働いていたPCショップの店長から進められて陳列したゲームが、話題となって業界からお声がかかり、
売れた3万本の価値。
( ̄ー ̄)bグッ!
もう前に書いたけど。
歴代タイトル
袋詰めの英雄譚。
Ultima 0: Akalabeth-アカラベース-
通称「U0」ということで後にエピソード0となったウルティマシリーズの原点だという。
手作り感轟くジップロックに詰められた勇作。
それがウルティマの始まり。
「Akalabeth」(アカラベース)とはJ・R・Rトールキンの『指輪物語』の世界の何かに関係してるんだとか。何かにね。あくまで何かに。ほら、英語は読めんから。それにしてもここでもトールキンのロード・オブ・ザ・リングだよ。影響力がすさまじい。
こういったジップロック詰めのゲームが売買されていて、
声がかかって世を登っていくんだから、
「時代の最先端」というコンテンツのパワーを思い知らされる。
勝利の女神は正面から抱きとめてやらねばモノにできない。
勝利はいつも"先”にあり。
「リチャード・ギャリオット氏の処女作「Akalabeth: World of Doom」がGoG.comで無料公開」4Gamer.net
暗黒の時代3部作
ウルティマシリーズのなかで「暗黒時代」という区分の世界観に相当する初期作品たち。
とにかく荒れ荒んだ弱肉極食適者生存ヤラなければヤラれるヤラれる前にヤれおまえのものは俺のもの俺のものも俺のものといった戦国乱世であるという。
魔術師モンデインという暗黒卿が宇宙人たちとも手広く取引をしたりした結果、中世のような世界にマイカー文化もあるというカオスな世界になっているという。
黒歴史的なことかと思ったわ。
ε-(´∀`*)ホッ
後期作でこそしっかりと作りこまれているけれどもこのときはまだ青少年リチャードの中2世界丸出しだったとかいう意味での暗黒時代の呼称であったのかと思い見誤ってしまったけどそうじゃないんだね!
Ultima I: The First Age of Darkness
ウルティマ1 闇の最初の時代
"RPGの原風景”
2Dフィールドのちに日本のRPGの基本となる。それはぼくたちの"RPGの原風景”ともいえる見下ろし視点のフィールドだ。日本のRPGの直祖と言えるウルティマよ。
ダンジョンは3D探索型
というハイブリッドシステムであったという。でもそう考えるとこっちのほうが自然な気もする。「フィールドと同じじゃつまらんし」ってな具合の発想は。
そしてなんと宇宙でやりあうことからシューティングみたいなことまで出来るという欲張りバディな逸品である。
これが『ウルティマ』か。
(▽Д▼ )
こうしてみるとそれがただの「名作としての名前」ではなくて、時代を作った「おもしろいモノ」と嫌でもわかる。
「Ultima1」Metal Pageさま
「U1」のなかまたち日本語版
(あくまで一般のご評価ですよ)
Ultima II: The Revenge of the Enchantress
ウルティマ2 魔女の復讐
あまりにも収拾のつかないスケールでお送りされるスーパーゲーム。
それはパケ絵を見ても明らか。
オレの知ってる古典的RPGと違うんだよなあ。
ウルティマなあ。
トールキンに影響を受けているとは思えないほど文明が進みすぎている。
右斜め上あたりに進みすぎている。
これが日本ではFFがやりだす時空輪廻やらスチームパンクやらにつながっていくのか。
不条理といえば不条理だし、
ぶっ飛んでいて気持ちがいい!!!!
ともいわれて愛されているとかいないとか。
あとね食料品店「マクドナルズ」で働くオークたちのところで食料を食べるらしい。
言ってて自分でも不思議な気持ち。
0ゴールドを渡すこともできるとか。
それで無限に能力が上がるんだとか。
だから能力上げをやめたいときは「こんなもんでいいかな」という時にやめるのだとか。
言ってて自分でも不思議な気持ち。
浮遊感というの?
そういうのね。
「Ultima2」Metal Pageさま
「U2」のなかまたち
UltimaIII:Exodus
ウルティマ3 出エジプト記
ようやく終わるギャリオットの愛すべき中2世界。
ギャリオットの中2脳とともにRPG界も歩みを同じくしてくるのだからそんじょそこらの中2設定とはわけが違う。
それにしてもこの邦訳はグーグルの翻訳だからそのまんま訳されてるやつね。
ほんとは「エクソダス」だから。
エクソダスは出エジプトといわれ、ユダヤ人の大イベント「エジプトで冷遇されていたユダヤ人(の元になったセム族系の皆さん)をあのモーセが紅海を割って導いた」という世紀の脱出劇。
べつにそれをやるゲームではないぞ。
たぶん。
RPGは進化を進めていく。
「Ultima3」Metal Pageさま
「U3」のなかまたち
啓発の時代3部作
あの荒れすさんだ暗黒の時代を戦い抜いた人類が目指したのは「徳を高める」ということだった。
暴力や欲望や欺瞞や騙し合いや姦淫やそんなものに支配されてよいのか?
そのために傷つきなにを得たのか?
立てよソーサリアの者どもよ!!!!
いやこのロード・ブリティッシュの子らよ!!!!
つまりこれからこの世界はブリタニアってことになるかんね!!!!!
ということで世界の名前がブリタニアに変更。
ローマ時代に呼ばれていたブリテン島のイングランド・ウェールズあたりの名称になったのだった。つまりギャリオットの生まれがイギリス本国(イングランド)で、キャラの名前もブリティッシュだし、そういうことで故郷の古名を使ったということだね。
そして人間の高尚さをめざす世界に。
三原則
愛(Love) -
「いかなる時でも、いかなるものをも、いとおしませるもの」
真実(Truth) -
「全てが虚構であったとしても、唯一残る絶対のもの」
勇気(Courage) -
「いかなる危険に出会っても、そこに踏みとどまらせるもの」
八徳
慈悲
(Compassion)愛 ハート 黄 MU 「あらゆる生命に対して区別なく共感する心」 誠実
(Honesty)真実 広げた手 青 AHM 「真実に対する無条件の尊敬」
「己も他人も決して裏切らない精神」武勇
(Valor)勇気 剣 赤 RA 「己の信念に基づいて行動する勇気」 名誉
(Honor)真実・勇気 杯 紫 SUMM 「何ものにも惑わされず、真実のために立ち上がる精神」 献身
(Sacrifice)愛・勇気 涙粒 橙 CAH 「愛の名のもとに身を捧げる勇気」 正義/公正さ
(Justice)愛・真実 天秤 緑 BEH 「愛に裏付けされた、真実に献身する心」 霊性
(Spirituality)愛・真実・勇気 アンク 白 OM 「内なる存在に目を向け、真実と愛と勇気をいかに受け止めるべきかを考える心」 謙譲
(Humility)なし 羊飼いの杖 黒 LUM 「与えられた価値観によらず、持って生まれた価値を見抜くことで、人のありかたを知る心」
しかしよく出来た構成図だこと。
つまりこういうことで「国民の民度をあげよう」という政策を掲げたというのだ。
さらにその規範となる者の探求者としてあなたはまたまた呼びだされたのだった。
「もうすぐ私の理想はお前のなかで完成する」
byロード・ブリティッシュ
ということでその聖なる姿の具現者としてプレイヤーは聖者への修行に励むのだった。
これが『ウルティマ』。
Ultima IV: Quest of the Avatar
ウルティマ4 アバターのクエスト
聖者(セイント)となれ。
と言うか"アバタール”になれ。
というのがプレイヤーの目的となる。
魔王を倒すことでもお姫様救出でもない。
自分を高める。
それが目的。
自分磨きするRPGがとうとうご来臨してしまった。
これはもう新しいと言っていいでしょう。
すでに怪物を倒し倒されの英雄譚ではなくて、人があるべき姿をプレイヤーに考えさせるのが目的という思想物になったRPG。
しかしそのために、
「宗教的だ!」
「正義の押し付けだ!」
ということでテイルズのストーリーに抱くような思いを噴出させたことでも有名らしい。
でもね、
「それぞれだよね」
とだけ言っていても
「ほんとに分かってんの?」
ってなるじゃん。
それをあえて「これをめざすにはこういう価値がある」ということを示すことで、ちゃんと考えられるようになるのではないか。
ある主張を受け取ったあとで、
自分のなかで消化すればいいのであって。
目覚めよ。
「4次元とは精神論なのですか?そ、それとも数学的ななにかなのですか?」
「同じことだ少年」
!?ー
「われわれ数学者にとって式で書けるものは等しく存在する。世界の片隅でなにを震えることがあろう。」
ボクはそれから決めたんだ。必ずこの眼で4次元の世界をみると。
byヤングジャンプかモーニングかスペリオールでやってる漫画「4D」より
そうして人はいつだって精神的に衝撃を受け、
新しい何かを目指すのだった。
目覚めよ!
「Ultima4」Metal Pageさま
「U4」のなかまたち日本語版
Ultima V: Warriors of Destiny
ウルティマ5 運命の戦士
価値観の利用。
もうそういうところまで行っていた88年のウルティマ。だれにやらせようとしていたのかというくらいに。
前作のⅣであれだけあたらしい価値観をうみだすことに奔走してやっとその徳の世界を作ったかとおもいきや、それが利用されて粉々に、いや滲み込むようにして私欲に汚されていくさまを見させられるという。
日本ではドラクエ3、FF2でわるいやつらを倒していた勇者の時代。勿論それがいいとか新しいとか古いとかじゃなくてさ。
ギャリオット、いやロード・ブリティッシュはわれわれになにを伝えたいんだろうか。
ゲームというより思想物となっている啓発の時代3部作。
またまた異世界ブリタニアへの扉をくぐるプレイヤー。「何度目だよ」
「いいかげんもう還さなくていいだろ」
「そっちの世界で聖者として永住させてほしい」
という声が聞こえてくる。
そして朝、昼、夜という時間の概念がもたらされ、村人たちの生活の様子がまるわかりになるなどリアリティが向上したようだ。
「Ultima5」Metal Pageさま
「U5」のなかまたち日本語版
Ultima VI: The False Prophet
ウルティマ6 偽預言者
あっちを立てればこっちが立たず。
現実の問題に直面させられるプレイヤーたち。だれにやらそうとしていたのかこのゲームは。
一本の河がある。
上流と下流にそれぞれの国があった。
あるとき上流の国がエネルギー開発のために水力発電ダムを建設する政策を採った。国民はこれで近代的な暮らしができるかもしれない。豊かになれる!!
しかし、
下流の国では死活問題となった。
下流の国では農業が盛んで豊かな水流の恵みによって生きていた。しかし上流でダムを作られては水が流れてこないのだ。これでは実りを生み出す畑に水が行き届かずどれだけの畑が使えなくなるかわからない。
「戦争はダメだ」
などと映画館帰りに思ったところでこれは現実の問題なのだ。問題提起だけでは済まされない。
解決しなくてはいけない問題なのだ。
これは現実の東南アジアのとあるお国のお話。
口で言うだけではどうにもならない現実の問題なのだ。
そういうゲームらしいぞ。これは。
だれにやらそうとしてるのか。
これがかつての聖者(アバタール)の生活模様。モノにあふれた生活を送っている。
「Ultima6」Metal Pageさま
「U6」のなかまたち
ガーディアン・サーガ3部作
存亡をかけた"最終戦争”が勃発。
絶対悪たる者たちとの光と闇の戦いか。なんでかウルティマらしからぬ形でクライマックスへと向かっていく。商業的に上からの圧でもかけられたか。
とにかく世の中が荒れると絶対的な悪をヒーローが打倒してハッピーエンドというものが望まれる。大戦時のナチスのヒトラー打倒のように。
しかしベトナム戦争の自分たちへの被害の大きさと主導する政府への不信による混沌によって、
ただ一方的に何かを誅すのが本当に良いことなのか?という具合になった。
そんなことで複雑なエンドのダークなお話が映画界では広がってたみたいよ。
だから『ロッキー』みたいな王道がまたウケたとかなんとか。
だからウルティマもそんな感じに。
Ultima VII: The Black Gate
ウルティマVII:黒い門
Ultima VII Part Two: Serpent Isle
ウルティマVIIパート2:蛇島
超長い。
とにかく長すぎて遂に2編が出たという。つまり追加ディスク。もうネタ切れという言葉を知らないギャリオットの中2脳。やりたいことがありすぎたクリエイティブ過ぎるロード・ブリティッシュ。
いろいろあった世界だったが、今回は円熟味を増してきた社会が直面するモラルハザードを背景に、最終戦争にいたる悪の萌芽とスッタモンダする長い長い序章。
暗黒の時代をへて、
徳を規範として人類の精神の向上をめざすも、
結局は同じ所へ戻ってくる。
歴史は繰り返す。
そういうテーマのなのかね。
変な伝統。ただこの作品は資料関係の紛失によって正しい日本語版がついに出ることがなかったという。スーファミで出ているものは別物と言っていいとか。
「Ultima7」Metal Pageさま
「U7」のなかまたち
つまりウルティマ7のバトリンさんはフック船長を働かせてくれるんですか?
景気が良いんですなソーサリアは。
— フライングニートマン・ムラクモ (@murakumo25) December 18, 2021
Ultima VIII: Pagan
ウルティマVIII:パガン
続編が発売間近で中止。
したとかよ。売れなすぎて。
なにそれ悲痛。
悲痛な決意じゃん。
痛ましい事態じゃん。
やるせない事件じゃん。
パガンってもしかしてミャンマーのパガン朝でなにかやるのかと思ったけど「ペイガン」ということらしいじゃん。オレが「チンギス・ハーン蒼き狼白き牝鹿」でプレイするのが密かに好きだったパガン朝でやるのかと思ったら。
「U8」のなかまたち
Ultima IX: Ascension
ウルティマIX:アセンション
次元が上昇する。
そんな電波発言が最近流行っているとかいないとか言いますよね。宇宙とひとつになって魂で生きるのだとか。この地上のしがらみに囚われず崇高なるココロであるがままにとか。目覚めよとか。
遂にウルティマは誰の手も届かないところへ、
イッてしまったのだった。
( ´ー`)y-~~
「なんだか遠くへいっちまったなアイツは」みたいな感じでよろしくお願いします。
それにしても今作は親会社の意向によって開発途中でリリースせねばならなくなり、中途半端にイカされたなんとも後味の悪いことになったとかよ。
見事に昇天している聖者。
「U9」のなかまたち
「誰もがRPGを愛していた「ウルティマ9」」
4Gamer.net
意外や意外でもっと昔に出きっていたと思っていたウルティマ。
しかし99年までナンバリングは出ており(一応10もあるとか)、
そのすべてが基本的にはつながったお話である。
(▽Д▼ )
ウルティマやりたいわ。
今回歴史を追うのがとても楽しくて、
と言うかシナリオが全部つながっているから追うだけでも早く先が知りたくなったものだったし、
そもそも追いやすかった。
その他の作品
ウルティマ恐竜帝国
U6と同じ年にリリースされている外伝。その名も恐竜帝国。
ジュラシックのアレかね。
あのパークのアレに触発された的なことなのかね。
なんにせよウルティマは外伝が鬼のごとく出ているのでここいらで調査を打ち切ります。
(ノ´∀`*)
見なかったフリでいきましょうみなさん。
大事なものを見失ってしまうその前に!
「World of UltimaSavage Empire」Metal Pageさま
ウルティマ コンプリート
U1からU9までまるっとワンパックでご提供。
という非常にありがたいシロモノであるが少々高価いかな。
エミュレーターとかもよく判らんし。(ノ´∀`*)
そんでこの「銀の蛇ネックレス」はロード・ブリティッシュご愛用のアイテムであるが、これはギャリオットが宇宙飛行士であるパパにプレゼントしたお手製のシロモノなのだとか。それがウルティマのシンボルになるとは。ギャリオット自身も首からぶら下げてもいる。
指導者ウルティマ
そして、
私は言った。
ウルティマはコンピュータRPGの指導者であったと。
新しい世界への先導者でありそれを切り拓いた勇者であったと。
ただしそれは一度ではなかった。
ウルティマが率いた時代は2つあった。
ひとつはダンジョンズ&ドラゴンズという存在によって誕生した「RPG」というフロンティアへの先導。
そしてもう一つは、
ゲーム業界が挑んだ「もう一つの人生の創造」だった。
ここを渡れば世界の破滅。渡らなければ私の破滅。
byユリウス・カエサル
オンラインRPGへ。
Ultima Online
ウルティマオンライン
「オンラインRPGの元祖。」
その勲章もウルティマに。
大規模多人数同時参加型なんだとか
と正確には「MMORPG(マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム)」の商業的成功例の元祖ということらしい。
複数プレイヤー参加型ではない
MORPG(マルチプレイヤーオンラインロールプレイングゲーム)」なんかになると『ディアブロ』なんていうゲームも在るみたいね。
うん。そういうことだかんねっ。
MOはモンハンみたいに「限られたルーム内での共闘」みたいな感じで、MMOは「同時的に何百何千のプレイヤーが活動している世界」といったところらしいね。
うん。そういうことだかんねっ。
なんにせよネット環境が生まれ始めて始められたオンラインゲームの先駆けたちというわけだ。
電話回線時代
でも当時はまだまだアナログの電話回線なんかで「遊び時間=通話料」的に遊んでいた猛者たちの時代でもあったという恐ろしい時代だったとか。まあ、あくまでそういった修羅たちもいたということで。まあ基本はADSL回線という現在主流の光回線のプロトタイプみたいなものだったろうけど流石に電話回線とかウチくらい。
生産する生活感
戦闘主義と化していたRPGの世界に「生活圏」を創りだしたのもUOなのだとか。今ではよく見るオンラインRPGではお約束となった生産スキルの数々。鍛冶とか裁縫とかね。90年代には「なにそれ?地味。」ってな具合でドラゴンを倒したりダンジョンに潜ったりすることしか興味がなかった子どもたちに「人間の営み」をさせたとかどうとか。
そしてその為に、
オンラインの世界が第2の居場所
いや、
リアルとオンが逆転して、
人々はウルティマオンラインで生活をするようになったという。
_〆(▽Д▼; )
「UO」のなかまたち
オンラインの人生
ここで、
とある世界を生きた戦士のたましいの記憶と出会ったのでご紹介したい。
それはまごうことなき人生だった。
「ねえ、フォード、戦士は魔法使いを守らなくちゃダメだよ。」
それは戦士「フォード」とメイジテイマー「ZAX」との出会いから始まった。
「あなた、…強くなってるわ。
たぶん、
あなたが思っている以上にね。
また会いましょう、
…フォード・ダイン」
成長を約束し合った充実の日々が過ぎていった。
ZAXとならどこまででも行けると思った。
「家」を買うのが目標だという壮大な夢にフォードも希望を見ていた。
「Ryoは、普段は誰かと一緒に狩りをしてるのかい?」
「いや・・・俺は1人さ」
「…そうか」
「俺はな、フォード、
仲間ってヤツが足手まといに思える」
新たなる出会い。無二の友。「Ryo」
活動の幅が広がって、世界が広がって、状況は変わっていく。
「正確には、来れないって言う方が正しいな」
たっぷり一分ほど経ってから、
やっとフォードが口を開きました。
「それは…どういう意味だ」「どうもうこうもない、そういう意味だ」
「…赤か」
「ああ」「赤になるのか…」
それぞれの道を進んだ。
Ryoは袂を分かち、プレイヤーキリング、通称PKの世界へと入っていった。彼の作ったPKギルド「-V-」は瞬く間に一大PKギルドとなってその名を轟かした。
そのギルドハウスにZAXの家を使うと言った。
フォードは許せなかった。
しかしZAXも譲らなかった。
二人は二度と会うことはなかった。
「-V-だ、-V-が出た!
しかもRyoだ!
単騎だが、みんなやられてる!」
「フェンサー女王戦記」より
もはや大悪党と化したかつての戦友が、
敵地をたった一人で暴躙する報せ。
あまりの強さにうろたえる討伐者たちだが、
いつしかRyoを見失ってしまう……。
あのRyoが逃げたはずはない。
だが相当消耗しているはずだ。
「…フォードさんですね?」
1人の青ネームが声をかけてきます。
「あんたは…?」
「Ryoさんは、この下にいます。4階です」
「何…?」
「私はRyoさんの手の者です。フォードさんのことは、知っていますよ」
えなんでこの人たちはこんなにカッコイイの?
なんで?
ともかく…、
この最初のギルドでは、
GMがメンバーに「何か」を求めすぎて、
その「何か」が不明確のままだったので、
GM自身は焦りを感じ、
メンバー自身は、
そのGMの苛立ちをどうしようもないまま、
受け止めていました。
えなんで?
なんでカッコイイの?
(〃∇〃)
結局。
ZAXはどこにいったんだよおお!!
(▽Д▼;; )
教えてくれよお!!
オンラインRPGにはこんなドラマがわんさかとあるんだろうねえ。
月1500円で維持できる人生。
その理想郷は怖くもあるけれど、
ドラマもある。
人生とはそれではないか。
と思ったりする。
名キャラ列伝
ロード・ブリティッシュ
全ての元凶たる我らが絶対無敵の君主ロード・(以下略)
もうそれなりにというか出まくっている王様なので特別言うこともないけれども。とにかくこの人が我々を呼びまくるもんだから異世界モノというジャンルが切り拓かれたのやもしれませんね。
オンラインでは1回暗殺されたとかどうとか。
でも無敵だとかどうとか。
神じゃん。
参考・「『ウルティマ オンライン』MMORPGの元祖がもたらした、多数の発明とは? “ロード・ブリティッシュ”らが明かす開発秘話【GDC 2018】」ファミ通
もう一々帰らしたり、また戻したりしないでほしいよ。どうせ何度も呼ぶ気なら永住権をそれなりの待遇にて用意してもらいたいものだ。
はじめは4大陸からなるソーサリアの1つの王であったというが、魔術師モンデインを倒した時に他の大陸が消滅。残った1つの統一王となったというラッキー王位でもあるという。けどなにかきな臭い。すべては仕組まれていた謀略なのではないかと思うほど。
しかし何か問題が起きるたびに異世界に助けを求める姿勢には疑問符がつく。
よって李世民や康煕帝や光武帝やアウグストゥスやトライアヌスと言った最高の名君と並べるにはどうかとおもう。
しかし在位期間が数百年を数えるあたりにロード・ブリティッシュに一日の長があり。
もうギルガメッシュ並の在位期間。
アバタール(プレイヤー)
プレイヤーの分身=アバター
ということでRPGのその最初の思想、「プレイヤーに体感させる」という原点はまさにここに認められるのであった。そういった意味でも聖者というにふさわしい。
いやむしろアダム。
原初の男。
基本的には僕たちと同じように近代に生きていて、それが王様の呼びかけと謎の中2シックスセンスが騒ぎ出す胸騒ぎによって異世界への扉を開き、いざ大冒険!!
いいなあ~(▽Д▼ )
子供の頃はみんながそうなれると信じていたはず。
だからこそ本気になれた。
そしてだからこそおもしろかったんだ。
まとめ
"RPGの原風景”
フィールドマップ。
何かが生まれると必ずさまざまな試みが試される。
ダンジョンズ&ドラゴンズが生み出した「RPG」というゲーム大陸に、のちにそれはそれは星の数ほどの者達が殺到した。
その第一歩を踏み出したのはウルティマであった。
いやもしかしたらもっと居たのだろう。
だが大をなしてこの市場を明らかにしたのはまずウルティマであったと言ってよいかと思う。
今日では技術の進歩著しく、
この世界の姿そのままに3次元でリアルに自由自在に映し出せる。
まだRPGが生まれた最初の頃はそんなことなど出来ず、どのようにしてこの冒険を表現すればいいかということにクリエイターたちは技工を凝らしただろう。
3Dダンジョンと呼ばれる一人称視点のスタイルで眼の前にそれが在るようにみせる。
あるいは横スクロールして進んでいくスタイルで平行に表現したり。
中でも最も多き追随者を出したのがウルティマの歩いた道、
見下ろし視点型の2Dフィールドだったという。
冒険を、RPGを、表現した。
ドラクエ
FF
日本のRPGで黄金期を生きたロープレたちも皆この世界だった。
初期の頃にはシャイニングザダクネスやファンタシースターや魔導物語のようにその他のスタイルも多く採られたようだが、やはりいつしか主流はこの道筋になった。
すなわちフィールドマップ。
とにかくこのフィールドマップをみるとそれだけで「あRPGだ」と直感的に理解する。
近代RPGで最高評価を得た日本のRPG『ゼノブレイド』はこのフィールド感を可能なかぎり高めるに努めて00年代より止まっていたフィールドマップをようやく進化させた。
ドラクエ8とかもあるけどねっ。
00年代は個人の感想で言うとやはりまだ3Dやりたての頃で「3Dはじめました」的な冷やし中華はじめました的な感じ。(90年代後半にもそれはあるけどさっ。でもレジェンドオブドラグーンなんかも全然走り回れないフィールドだったしさっ。FF7は走り回れたような?ポリゴンだから?金をかけられたから?)
フィールドの大部分を絵にして広がりを見せてみたり、ステージごとにつなげてなんとか広い世界を立体に表現しようとしたりいろいろぎこちなかったり。
(ノ´∀`*)
これは埋もれない。
「ただの古典的RPGでしょ?」
(*´∀`)
って思っていた。
今に繋がるRPGの原点として、
感慨深い歴史として、
ルーツとして、
しかしもう過ぎ去ったものとして。
思っていた。
けど実際、掘り起こして、土を払ってみてみると、
今にも動き出しそうなほどの存在感。
「ウルティマ4」の目的がなんと自分磨きだっつーんだから。
(´∀`;)
PS4あたりでリメイクされたなら、
今にもRPG界に衝撃を与えて賞を総ナメにしそうなデザイン。
魔王討伐でもないし、お姫様救出でもないし、あるいはそれを脱却しようといろいろ複雑怪奇なことをまくし立てて結局はなんだかんだで目玉怪獣と戦わされるようになってしまった00年代の迷走みたいなものじゃなく、
最終的には昇天をめざす。
というむしろアクロバティックなテーマ。
かと言ってゲテモノとか単発のゲームではなくて、
しっかりと悪者討伐やら世界救済やらのスタイルを経てからの、
進化の先にでてきたテーマ。
名作シリーズの1つとしてこんなテーマでやれるRPGないんじゃないの。
どうなんだろう。それにこれお話のテーマがそうだっていうことじゃなしに、ゲームとして謎解きやら何やらするシステムにもなっているんだからね。テイルズだと思想的なテーマもあるけどあくまでシナリオがそうってだけなんだし。
いや~ウルティマすごいわ。
普通に感嘆した。
これが『ウルティマ』
母のように
日本のRPGの雛形というだけあってどこか故郷を思わせる母のように、
父のように
そして越えることの出来ない壁と、それでも乗り越えていかなくてはならない壁というが如き父のように、
それは感じられた。
そんなこと感じてたの?
さて、
今回ね、『ウルティマ』というコンピュータRPGの元祖とも言えるゲームを追ったわけだけど、
資料が充実してた。
うん。なんか黄金期のゲームたちよりこういった昔のモノのについて書かれたホームページさまが本当に多かった。
あの90年代後半から00年代中盤にかけて見られる背景と文字だけの懐かしいデザインのサイト様たちによってほとんどのことが記されている。
むかし兄貴に親父がパソコンを買い与えたので小5くらいにパソコンを触ってたことがある。99年くらいかな。ほとんどペイントソフトしかやってなくて皆でクラスのやつを描いて遊んでたね。
印刷までして(*´∀`)
電話回線だからゲームの攻略情報は早く超速で済ませないとヤバイことになるから殆ど見てなかったが。兄貴が幻水の仲間集め情報を印刷してきた時にはお手柄だったものだ。と意外とネット・パソコンデヴューは早いのにそれから手付かずで実際今現在ネット歴は3年目。
なんにせよ昔の名作はわりと絞れるからなのか、
情報が豊富だしまとめられているし、
歴史もよくわかるし、
流し見もできる。
という状況下にあって「オレやる意味あるんか」とか思ったけれども無理やりやったったよ。そもそもオレが調べるのが楽しいってコーナーだったからね。うん。そうなんだよ。
1年半も空いてるとよくわからんのだよ。感覚が。
さあ、
突如現れた「RPG」という未だ人跡未踏の大地に乗り込んで一大勢力を築き上げたのが「ウルティマ」であった。
しかし、
それと肩を並べる存在がいた。
この2つの怪物たちは互いの命を削り合って大陸の覇権を争ったという。
もはや神話のおはなし。
ドラクエとFFが相撃った日々がまだまだ新しい月日のこと。
やはり両雄が火花を散らしていた時代があったのだ。
それは勇者ウルティマと、世紀の魔道士
あ、もういかなきゃ!!!!
(▽Д▼ )
猫をお医者に連れていく日だった!
参照・Wikipedia&アマゾンレヴュー&「ウルティマの歴史」さま&「Metal Page」さま