あのとき、RPG制作集団だった
ただひとつ、
その才能だけがなかった。
皮肉なものよ
「レベルファイブRPG」って何?
ドラクエ8。
あの国民的ゲームにして、ゲーム業界の英雄であるドラゴンクエストの第8作目開発を担当したのが誰あろうレベルファイブである。
参考・「ゲームスクールの入学式でレベルファイブ・日野晃博氏が特別講演会を実施」ファミ通.com さま
今や業界の昇り龍として「出すゲーム出すゲーム売れに売れる」という事態の渦中にある。
だが、後の世におけるレベルファイブの飛躍をみると、
ドラクエ8との絡みすら序の口に見えるスケール感。
名作トピック
ドラクエ9もつくる
とにかく国民的コンテンツとの絡みが多い“恋多き男”レベルファイブ。
ジブリやガンダムとまで絡みつくということで世の羨望を一身に受けるわけである。だが必ず「子供ウケしかしねえじゃん」というスキまで与えてくれているという器の大きさまで備えているので「任天堂の跡目を継ぐのはレベルファイブしかいない」とまで云われている。
なんやかんやで「任天堂がやりたいこと」をしている感
何かしらをざわざわパクりまくる
なんともかんともレベルファイブの商品たちをみているとざわざわしてきますよね。
まあコラボという方が穏やかですよ
売上
ダーククラウド | 国内約10万本/世界約100万本 | 00年/PS2 |
ダーククロニクル | 約87万本(!?) | 02/PS2 |
ローグギャラクシー | 約35万本 | 05/PS2 |
JEANNE D'ARC(ジャンヌ・ダルク) | - | 06/PSP |
イナズマイレブン | 約40万本 | 08/DS |
白騎士物語 | 約34万本 | 08/PS3 |
二ノ国 | 約57万本 | 10/DS |
ダンボール戦機 | 約36万本 | 11/PSP |
機動戦士ガンダムAGE | 約4万本? | 12/PSP |
ガールズRPG シンデレライフ | 約3万本 | 12/3DS |
妖怪ウォッチ | 約130万本 | 13/3DS |
スナックワールド | 約20万本(2017年11月現在)~ | 17/3DS |
参照「各タイトル」Wikipedia&ネットの諸々情報
ゲームだけの売上ではまったく収益が測れないゲームメーカー
歴代タイトル
- レベルファイブのRPGたち
- かつてRPG制作集団として名乗りを上げたゲーム会社。いまやその枠組みを大きく飛び越えた活躍を見せているレベルファイブのルーツはそれでもやっぱりRPGだった。
- 「ダーククラウド」
- 「ダーククロニクル」
- 「ローグギャラクシー」
- 「JEANNE D'ARC』(ジャンヌ・ダルク)」
- 「イナズマイレブン」
- 「白騎士物語」
- 「二ノ国 漆黒の魔導士」
- 「ダンボール戦機」
- 「機動戦士ガンダムAGE」
- 「ガールズRPG シンデレライフ」
- 「ファンタジーライフ」
- 「妖怪ウォッチ」
- 「スナックワールド トレジャラーズ」
旗揚げ作!!
ダーククラウド
ゲーム情報
ローグライク・ビルダーズ的な。
マインクラフトブームに乗り込んだドラクエビルダーズ的な、あるいは延々とダンジョンに潜ってアイテム探索を繰り返す中毒性を備えたジオラマ建設RPG、ダーククラウドである。
このゲームで一躍稼いだレベルファイブの旗揚げ作か。
日本ではそこまで売れなかったということだが、海外では100万超え。あのテイルズオブシンフォニアでも海外では80万くらいだったと思われるが、それより売れるとはなかなかどうして。
でもPS2発売年でのソニーリリースということで、国内でも注目されていたのかね。10万本でもすごいでしょそれなりに。今のニンテンドースイッチなんてまったく新規大作タイトルがない状況だし。
ゲーム的には「天地創造」系
この頃からカジュアルファンタジー
ダーククロニクル
ゲーム情報
ダーククラウド2!
実質は。というか北米では「Dark Cloud 2(ダーククラウド2)」というわけ。
産業革命期のマンチェスターを土台としたであろう発明システムなども導入され、
さらにはジオラマ建設なども健在とあって一世を風靡しそうになった隠れた良作として語られている。
作りゲーって人気ジャンルだけどそこまで大ヒットしないよね
さあ、
ここまでがレベルファイブ旗揚げ期の初期作シリーズ。
ローグライク・ビルダー・ゲームによって業界に一旗掲げたといったわけなのである。そして「その作品性がゲーム界の神様の目に留まる」ことになるというシンデレラストーリーが開幕。
ドラゴンクエスト8 空と海と大地と呪われし姫君
「初めて延期なしで発売できた快挙。」
堀井雄二
名作RPG列伝・「ドラゴンクエストで冒険した/我がメモリードラクエシリーズ」/
というわけで国民的ゲームシリーズ「ドラゴンクエスト」の第8作目開発会社に大抜擢。それまでもチュンソフトやらハートビートの開発会社が担ってきた開発権限が新会社に移った結果、なんやら前2社は軽くdisられた格好。
ドラクエ7はうちの兄貴が「まだ出ねえよまだ出ねえよ」ってぼやいてたの思い出す
ファミ通でレベルファイブ社長の日野さんが堀井雄二と並んでいた光景がなんだか印象に残っておりますよ私なんかはね。
「堀井雄二、鳥山明、すぎやまこういち、日野晃博」
みたいな四天王の如く覚えてしまいましたよ。中村光一・聖(チュンソフト/ドラクエ創業開発プログラマー)をガン無視で。
知らなかったから当時。
トゥルーファンタジー ライブオンライン
超絶期待されしオンラインゲーム初期の頓挫作。
こちらは任天堂機VSソニー機がバチバチしていたゲーム機市場に乗り込んできた「黒船・Xboxのオンラインゲームタイトルとして期待され」、また「親しみやすそうなオンラインゲームとしても待ち望まれていた」という作品である。
しかし開発は中止。何故かはしらない。
当時のファミ通でかなり悔しがっていたよね
なんでなんだろうね。こういうものって「開発費が高騰しすぎて株主から強制ストップがかかる」とか、「お偉いさんの経営陣が変わって経営方針も変わった結果に企画が切られた」などがありますけれども。
単に「ネットワーク部分がムズかった」らしい。
トゥルーファンタジーライブオンライン……赦すまじ!!
>RT
— MUGI♪ (@mugi3912) 2017年10月30日
レベルファイブはトゥルーファンタジーライブオンラインの前科が忘れられない
— りーず (@fab_rizu) 2017年10月7日
これ目当てに初代Xboxを購入したユーザーたちには未だに目の敵にされているという。
ただの黒い漬け物石になっちゃうからね
トゥルーファンタジーライブオンラインやれるならXBOXONE買います(-ω- )
— 旅人ぜくぅ (@ZEKU_) 2017年10月25日
結局Switch版ドラクエⅩβの当選メールは来なかったな……
トゥルーファンタジーライブオンラインのβテストに当選した私が漏れるとはな……
— ききょう@ガールズモード4プレイ中 (@himikakikyou) 2017年7月19日
しかしネタとしては重宝されている模様。
それにしてもグラフィックが日本人にはウケそう。
後々の「子供市場&親しみやすさ」が打ち出されるレベルファイブらしい印象をひしひしと受けるわけで。FF11にしろウルティマ・オンラインにしろやっぱりどうも「ITに強い人らが遊ぶ感」があるオンゲー初期にこのライト感はウケそうである。
しかもボイスチャットは敷居を一気に下げるよ。
タイピングできなかったのでゲームでもコミュ障してた
しかしボイチャはネット特有の攻撃性増加によるダメージを高めてしまうからか、現在でもそこまで主流ではないのかな。戦場シューティングゲームだとあるけれど。
すべては「国内100万本RPG」のために
ローグギャラクシー
ゲーム情報
RPGの粋を集めて生み出された日本のロープレ集大成。
のはずだった。
最先端のグラフィック、日本ウケの良いアニメ絵、ジャパニーズRPGのフレームワークを土台にし、ダーククラウドシリーズで培ったアイテム成長システムなどを搭載、なおかつ日本のRPGお約束のミニゲーム集の数々。そして今やレベルファイブの代名詞的芸能人声優による知名度タイアップを用いた広告戦略でもって
盤石の体制で売りに出した。
この2005年の時代で国内100万本を売るべく「製作会社としての評価」「ドラクエ8の名声」「RPGに対する思い」「1億円と云われる広告費用」たちがここに集結したのであった。ドラクエ、FFに並ぶビッグタイトルを夢見て。
そこそこ売れた。
でも宮部みゆき氏にdisられた。
よかった~幻水じゃなくって~
国内100万本売れるRPG。
テレビゲームの誕生と共に生きて、RPG黄金時代を過ごした者ならばこれがどれだけの勲章であるのかを知っているだろう。
まだ遠かった。
ドラクエ、FFに無いもの。
それは宇宙感。
宇宙感があって売れたもの。
それはスターウォーズ。
イコールすると
RPG+スターウォーズ=売れる
しかーーし、
この頃はまだ
RPG+スターウォーズ=面白い
だったのだ。
そう彼らはRPG制作集団・レベルファイブ。
続きます
え、なんでや!!
JEANNE D'ARC(ジャンヌ・ダルク)
ゲーム情報
なんでや!!!!
※ちゃんと日本で発売しておりますよ坂本真綾によるジャンヌでありますよご安心を
なぜジャンヌ・ダルクなのか。なぜコマ動かしRPGなのか。
ここに来て売れる要素が散見されないゲームの存在に、近年のニュージェネレーションズたちには「レベルファイブらしからなさ」を覚えていただけるのではないでしょうか。
子供にウケる題材か?
「歴史モノ」と見ればそうではないが、狙ったのが「絵本のようなおとぎ話感」ならばわからなくもない。
たぶんタクティクスオウガ辺りを意識してるんじゃないかな今度は
コンセプトは“新しい”ものではなく、“古きよきもの”。
いわばアンチ斬新!
冒頭でレベルファイブ初めてのシミュレーションRPGと書いたが、内容自体はけっしてシミュレーションの素人がつくったものではない。過去の名作シミュレーション「大戦略」の開発スタッフも制作に参加している。シミュレーションRPGという硬派なジャンルだけに、みんなに遊んでくれとは言いません。こんなのが好きな人は、
ぜひお試しあれ。楽しいっすよ!
日野晃博/ファミ通PS2(2006年8月11日号)-ひのっちのレベルファイブチャンネル EXP→0044
RPGといえば?
RPG制作集団として名乗りを上げ、
ドラクエ制作によって薫陶を受け、FFの壮大さやテイルズ並みなプロモーションに影響され、
ローグギャラクシーでその信念を盛大に問われた彼らは、
オウガの厳粛感にすら手を伸ばした。
岐路に立たされていた。
ついにそのようにして着々と新生する時が近づいていた。
あとはなにがやれる?
RPG制作集団として。
レイトン教授と不思議な町
国内・約100万本売上を記録。
“北海道が産んだスーパースター”大泉洋や“ボーイッシュビューティーシンデレラガール”堀北真希などが出演するという芸能人戦略も相俟り、
今日では超有名な「ナゾ解き」アドベンチャーゲーム。
だいぶ売れてしまいましたね
なんともあっさり100万本を叩き出してしまいましたなんやろ天才かな?
キャプ翼とコラボ
イナズマイレブン
ゲーム情報
サッカー×RPG×半ポケモン誕生。
「あ!野生のサッカー部員候補がとびだしてきた!!」
そんな風合いにてサッカー部員をゲットしていき、雷門中サッカー部を勝ち進めていくサッカーロールプレイングゲームこそイナイレであります。
今日では大人気シリーズ。
アニメも大フィーバー。
のちにポケモンと同じく「2バージョンリリーススタイル」を模倣していく様もポケモンという日本のRPGレジェンドから影響を受けた感。
とにかくパクりまくるのである。
さっきから「何かに似てる感」がざわざわしてきていたと察しますけれども、とにかく「何かしらをざわざわパクりまくる」のがレベルファイブの手法だった感。
そういわれるとキャプ翼にもみえてくる感
いい意味で。
「陽のもとに新しきものなし」というユダヤの格言が示すとおり、FFですらドラクエの模倣から生まれ、ドラクエさえウィズやウルティマを流れに持っている。
しかーーーし!
イナズマイレブンが大フィーバーするのはもう少し先のこと。
初代はそんなに売れていないみたいだ。いや普通に考えれば十分売れているんだが今日見られるような「かのコンテンツ全般における大ヒットではない」ということで。
やはりどうしても作りたいものがあった。
だって彼らはRPG制作集団なのだから。
この国で。
あともう一度だけ。
白騎士物語
ゲーム情報
超王道大作RPG
「変身」
子供心というか少年心というか男心というか、そんなものを月牙天衝してくるという点でレベルファイブモノは抜けている感。
ゲームの評価自体はおかしなところも多々あったけども。
初作が完結しないシナリオでモヤモヤし過ぎたとか。続編ありとも告げていないくせに「スッキリ完結しない作り方とかすんなや」とね。
ただオンライン要素は概ね好評を博す。
評価の難しいゲーム四天王ぐらい感
だがよ
このPS3時代に「大作RPGをどれだけ出していたのか」って話だよ。
どこが、どれだけ、大作RPGを出してくれていたのかって話なんだよ。
7万も出してPS3買ったのにやるもんがなかったんだよ。
ほんとに困りますよねまったく。こちとらまだ18,9のピチピチティーンエイジャーズロード爆走中の身でありますよまったくね。まだまだ大作ファンタジーRPGとか興味ありますよまったくどこも出してくれなかったけど。
洋ゲーはリアルグラ過ぎてダメですからこちとらまだ。
さらには日本の伝説的RPGたちの続編などすら出てこず、
それにしてはブラウザ課金ゲームの時代になってようやく引っ張り出されて叩かれてサービス終了する始末ですよまったくブレスオブファイアのことだぞ。
しっかり言っていくぞこういうことは収益のないブログだからまったくな
そのなかでのことである。
そのなかでの「白騎士物語」はマブしかったよ。
東京ゲームショウの現地リポートをファミ通WEBのDVDでウッチーが紹介してたの思い出すよまったく。
発表された白騎士のプレイ映像に素直に惹かれたよまったく。
発売延期したけどまったく。
言っとくけど日本男児はこんなのまだまだやりたいんだからな。
※かった(過去形)
変にカッコつけて逃げてんじゃあねえよゲーム業界め。
目玉怪獣とか要らねえんだよッ!!!!!!!
余談ですが、
王道大作ファンタジーRPGをつくるために赤字国家のアトラスがスタジオ・ゼロを立ち上げました。
しかもサイトドメインが「RPG.JP」だってさ。「日本のRPG」というシンプルさ。
アトラスが創るということはカウンタージャンルになってしまったということやで危機感持とうぜ!
なんにせよ、
レベルファイブとしてはやり切ったのであります。
RPG制作集団として名乗りを上げて、
かつて仰いだRPG黄金期の空を目指した日々。
評価は散々だった。
ただ、
商売だけが絶好調だった。
ドラゴンクエスト9 星空の守り人
ドラクエ史上最大の売上。
やはりやはりの8に続いて日本ゲーム界の英雄の製作会社となったのはレベルファイブでありましたとさ。
ここに来て思うことは「やっぱりドラクエにも強く引っ張られている会社だな」ということ。
王道RPGから生まれて、
王道RPGに引き上げられ、
その王道RPGをつくる才能に見放された。
そんな彼らが、
新生レベルファイブが出した答えの一つ。
ジブリとコラボ
二ノ国 漆黒の魔導士
ゲーム情報
母をたずねて三千里RPG。
でもある。
あの日本一いや世界一と言っても過言ではないアニメ制作スタジオ「スタジオジブリ」とのコラボにして、やはり世界一売れている携帯ハード「ニンテンドーDS」でのリリース。
そして魔導書本というギミック。
さらには世界的ベストセラーにして日本のアニメ界でも伝説となっている「母をたずねて三千里」的なシナリオを彷彿とさせ、その後に見られる「親世代を巻き込む」という戦略すら見え隠れする。
なんというマーケティングスキルだろうか。
「崖の上のポニョ」が終わって一息ついている間隙を突いてきたんだとか天才か
余談だが、よく似たゲームに「ロストマジック(06年)」というのがある。
魔法陣を書く点とベビーな絵柄が特徴。言いたいことは分かるよねもう大人なんだから次に行きます。
ガンプラとコラボ
ダンボール戦機
ゲーム情報
男のロマン過ぎ。
その昔「コミックボンボン」という幼年誌において「ガンダムのプラモ(略してガンプラ)の完成度を戦闘力化して戦わせる」というようなマンガが熱かったが、まさにソレと言った感じ。
「まさにソレ」としか言いようがないですよね男には
ガンプラとダンプラ。
「レベルファイブは戦争でもしたいのか」とか思いましたけれどもね。「こんなことをするからみんな死んじゃうんだろうが」とか思い過ごしましたけれどもね。
どっちもバンダイから出ておりますのでご安心ください
ガンダムとコラボ
機動戦士ガンダムAGE
ゲーム情報
ガンダムとレベルファイブ。
どうしてそこが繋がるのかまったくわからないんだけれども。ガンプラとコラボしたと思ったらとうとうガンダムとコラボしちゃった。ドラクエ、ジブリ、ガンダムと国民的コンテンツと絡みすぎる男レベルファイブ。
それ以上言うことはありません
「すべての人の中にある女々しさを描くこと、それがガンダム」
byプレジデント日野
という社長のガンダム解釈のもと、あるいはサンライズ・バンダイ側からは「子供世代に対するガンダムコンテンツ普及作」という位置づけにてこういう仕儀になったとかどうとか。「社長のバイタリティすげえな」だなんて思っていたけれど、
この話はバンダイ側から持ちかけられたのだとか。
「100万本売れるガンダムゲーム作らないか」的な。まあそれはバンダイの基本業務だし、その開発会社として来た話なのかもしれないが、そこからアニメ自体を手がけるところまで持っていくとは。
恐るべし横分けヘアー日野社長
夜の蝶とコラボ
ガールズRPG シンデレライフ
ゲーム情報
ガールズRPG
何ぞ「女子会」的な禁断の花園感がほとばしっているでありますけれど。そういえばファミ通なんかでも女子向けゲームを男ライターがガチハマりで書き綴っている世界に「素でエグいなこの世界」と驚嘆しておりましたが、
正直、男がやっても面白そう。
このやつはおかしな客だ。ww #ガールズRPGシンデレライフ pic.twitter.com/BNnzcW770z
— ポリリーナ✈️⚡️ (@miaumiauzmiau) 2016年2月16日
「おかしなやつ」もやって来るリアルさがあるシンデレライフ
しかしこれまでも「マール王国の人形姫」や「アトリエシリーズ」などなど女子主人公のファンシー・ファンタジーRPGはあれど、
ここまで冷徹に売り物に特化してリアルな女子願望を突いたRPGはなかったでしょう。
マーケティングの天才か売れてないけど
GUILD01(ギルドワン)
各界著名人作品の詰め合わせパック。
オウガの松野泰己やアメザリの平井善之まで。豪華クリエイター陣によるちょっとしたゲーム作品たちがラインナップしている不思議な形態ゲームたち。いや実際は「ちょっとしたもの」から「普通に単品で売れるだろうな」というものまで。
これで消化されてしまうにはクリムゾンシュラウドはもったいない
FFとコラボ
ファンタジーライフ
ゲーム情報
タイトルロゴのFF感ぱねえ。
とはいえ、ゲームそのものはFF感とは真逆のほのぼのスタイル。あくまでもマーケティングのダシにされるだけのレジェンドRPG・FFでありますよろしくどうぞ。
あのトゥルーファンタジーライブオンラインのかたき討ち。
みたいですねどうやらこいつは。「ふんわりとしたファンタジー世界でオンライン生活をする」というコンセプトをそのまんま引き継いで磨きあげてファイナルファンタジーをダシにコトコト煮込んだのがファンタジーライフ感。
「ゆるいファンタジー・オンラインゲーム」って意外と少ない。
それなりの規模のものは
魔神STATION
「さすがにそれだけは止めてくれ」byアトラス
的な模様で全力阻止されたのではないでしょうか。
そして遂にリリースされていないという事実……わかるよね?
ポケモンとコラボ
妖怪ウォッチ
ゲーム情報
でた社会現象。
2の元祖/本家2バージョンは300万本売れたとか。
初代ポケモン800万本までとはいかずとも恐ろしい数字
ポケモンデザインをベースにし、子供たちの身近な諸問題を妖怪によって神話体系よろしく擬人化させて共感を生み、なおかつ昭和中期ネタを練り込んで親世代にも愛着を抱かせるというマーケティングの天才か。
ゲームというかアニメがやばかったんだねコレ
レジェンド妖怪出現時のリアクションが神がかっているヤツ。
姪っ子たちを大人しくさせるのにてっとり早かった「かんなちゃんあきらちゃんTV」やで。
キュウビってミュウツーに似てない?
ワンダーフリック
タイトルロゴのドラクエ感ぱねえ。
ゲーム業界の昇り龍的なレベルファイブがスマホ新市場に打ち出したるワンダーフリック。フリック操作のテンポ感が良いやら何やらということらしい。ちょうどスマホが大普及して「フリック操作」という言葉が頻出していた時期でありますからな。
ともあれサービスは終了している。
ファンタジーライフのような「共感性」というが如きマーケティングに影響しない要素、すなわち「史上最高のRPGを」的な
「王道RPG感」ではまったく売れないレベルファイブであった。
ゲーム性をつくると売れない会社
ピクサーとコラボ
スナックワールド トレジャラーズ
ゲーム情報
もうファンタジーは生活の一部。
その名もハイパー・カジュアル・ファンタジー。
「これがファンタジーだ」的なJ・R・Rトールキン張りゴリゴリファンタジーなどお構いなしに「カジュアルでスナック感覚なおもちゃコンテンツ」を邁進する姿勢に乾杯。
こうして時代が変わっていきます
昔のヤクザは銃すら使わない時代もあって「入れ墨を見せびらかし互いがハデに歌舞いてどんチャンした結果に解散する」という抗争の常識のなか、山○組などは「スーツ姿にサイレンサー銃でプシュプシュ撃って抗争を勝ち続けた結果天下を取ってソレが今の常識になっている」というのだから。
例えが物騒でね
今回は遂にワールドワイドなビッグコンテンツを目指したのか「ディズニー」や「ピクサー」辺りをパクった格好。
素でエグい
「あなたと100年目の輝きをめざす」的なブランドCMなんかがあるらしい。遂に若いお母さん世代のブランド欲求にすら付け込む手法を編み出したというのか恐ろしや。
素でエグい
オトメ勇者
ギャルゲー感出すと売れないってことなのかね。
女子用感が出すぎるとプレイしづらいでしょうなまあココらへんのジャンル攻めはどこでもやっている「普通のクリエイター式商売」なのでまあまあね。
名キャラ列伝
ジェスター・ローグ
※「ローグギャラクシー」より
盗賊とかならず者的なアウトロー感のある意を持つ「ローグ」をなんと名前に持っているという奇跡の主人公ジェスター・ローグ。
声が渋すぎる主人公としては一級品。
(CV:玉木宏)
未だかつてここまで渋い声の王道大作RPG主人公があっただろうかというキャスティングに世界中が震えたし声帯も震えていたことでしょううまいこと言う。
カエルのキャラ
「ガマ」キャラ推し。
一応レベルファイブではこういったガマというキャラクターが散見されている。スライム的なキャラにしたかったのかもしれないがそこまでは至らず、ひっそりと登場し続けるような控えめキャラとなっている感。ドラクエの錬金釜もガマとかかっているヤツ。最近の作品に登場しているのかは不明。
うん、とりあえずこれだけ言いたかった。
いま「レベルファイブRPG」を楽しむならおすすめはどれから?
ダーククロニクル
ローグギャラクシー ディレクターズカット
白騎士物語 ~光と闇の覚醒~
過去作ならここらへんが一番「レベルファイブがかつて挑んで敗れた王道大作RPG感」を味わえますね。
JEANNE D’ARC(ジャンヌ・ダルク)
ジャンヌ・ダルクはファンタジー百年戦争という点はアレとしても、コマ動かしRPGとしては普通におもしろいんではないか。レベルファイブ作としてはナントモカントも普通という感じではあるけれど。
二ノ国Ⅱ レヴァナントキングダム
やっぱり二ノ国2は期待感ある。前作プレイいらない点も入りやすいねこりゃ。
二ノ国Ⅱレヴァナントキングダムを売るための記事ではありませんと言ったら嘘になります
まとめ
レベルファイブはもはや「ゲーム会社ではない」
商品が売れすぎ。
ポケモンデザインをベースにして、子供たちの身近な諸問題を妖怪によって神話体系よろしく擬人化させて共感を生み、なおかつ昭和中期ネタを練り込んで親世代にも愛着を抱かせた
ってだけでしょ?
そんなに容易なことならば、みなさんやってみればいいじゃないか
某・映画監督
と、いったわけでございましてコレまた。
私めがはっきり言ってやろう「みんな嫉妬してるんだ」と。
ゲーム業界人の全てから嫉妬されてます
たしかにもはや「ゲーム会社ではない」感。
そしてたしかに商品としての理屈はみんな分かるわけで。でもそれがなかなかできないというわけで。
クリエイターには“ソレ”ができない理由があるから。
売れる要素だけ組み込んだモノなんてクリエイターにはどうあってもつくれないだろう。これはカリスマとか称される人ほど当てはまる。
「世界のコジマ監督が妖怪ウォッチをつくりますかね」って話ですよ。
「ようかい体操」の振り付けを巡ってコナミを退社しますかねって話ですよ
あのポリティカル・フィクション(政治劇)にクリエイター人生を捧げ中のコジマ監督みたいな人たちがさ。
分かっててもやれない。
まあ、そういう人がやったとしてもやりきれない恥がある感じの中途半端なものになっていくんでしょうけども。
でもレベルファイブはやれた?
クリエイターじゃないから?
いやいやそんなご都合主義的な理屈にはなりませんがな。
彼らもまたクリエイターだった。
それだから完全な政治的連携というものは、最高の政治家と最高の軍人とが同一の者に宿らない限り不可能である。
フォン・クラウゼヴィッツ
ナポレオン戦争時代のプロイセン軍人にして、「孫子」と並ぶとされた軍学書「戦争論」の著者クラウゼヴィッツは
「内閣の最高の決定には最高の軍人を同席させるべきである。これによって内閣は、戦争のツケを政治に支払わせたり政治のツケを戦争が支払わせられるということのないように、政治と戦争とを同一のものとして運用できるのである。」
とし、それすらも本来的にはやむおえない処置として、実際にはこれらの不都合を完全になくすことなどはできない現実に、
先の言葉を付け足した。
「最高の政治家」と「最高の軍人」とが同一の者に宿った例なんてカエサルか曹操くらいかよ。
つまり?
あとはもう分かるよね“レベルファイブはそうだった”ってことやで。
「彼らの作りたいもの」と「世に売れるもの」が同一のものであった。
それを言っちゃあお終めえよ
レベルファイブのゲームは「感動しない」みたい
ローグギャラクシーにしろ白騎士物語にしろ、
王道大作RPGにおいてはことごとく酷評だった。
いやもちろんそこは人によりけりあるだろうし、妖怪ウォッチやイナズマイレブンで「感動」している方々もおられることだろう。もちろんそれは当たり前な事として人それぞれ論が適用されてしかるべき。
しかしここの「感動」とは「王道大作RPG的感動」という。
もうこれに関してはRPG黄金時代などの名作を知ってもらえている分にだけ通じる表現になると思うんだけど、とにかくそんな感動。
冒険的というか、叙事詩的というか、人間描写的というか、そうなんというか。深い感じ。
あえて明言は避けよう「想像力こそが神だった時代」の話なのだからいいでしょこれは。
レベルファイブのシナリオはまあ確かにうん。
個人的には「ダンボール戦機」も「二ノ国」も「イナズマイレブン」もやったし(「妖怪ウォッチ」は姪っ子のをさわりだけ)、「ローグギャラクシー」も「白騎士物語」もやったし、「ダーククロニクル」もやった。
シナリオはまあ確かにうん。
歌詞とかうん。
天は二物は与えても三物も四物も与えないということなのか、
「王道RPGをつくる才能」
それだけがなかった様子。
ダンプラとかイマージェンとかスクラップ・アンド・ビルドとか騎士変身とかネタはものすごい惹かれるのに、
シナリオはまあ確かにうん。
ゲーム性もまあ確かにうん。
天は二物は与えても三物も四物も与えないということなのか、
「王道RPGをつくる才能」
それだけがなかった様子。
アニメがないと成り立ちません
このブログと言うかコーナーは「名作を追え」というわけで、
個人的見解とは超脱した「世論としての名作」という趣にてやらせていただいてるものなのだが、
これに関してだけは自分の体験観を語らずにはいられないのであります。
レベルファイブのゲームリリース歴史と我がゲーム歴がイコールしてしまう以上は。
感動しない? だからどうした! しらんがな!
「FFの過去作かペルソナをやってりゃいいよ。」
そんな気分でしょうねこれは。アチラさんといたしましては。
「おまえが感動したかどうかなんて知らねえよ」みたいな。「作りたいもの作って、売れるようにして、あるいは売れるものから逆算して作りたいモノライズして楽しくやってるよ」みたいな。
「感動だけがゲームではない。」
みたいな。
超王道大作RPG「二ノ国Ⅱ レヴァナントキングダム」
とはいえ出ます。王道大作RPGが。
なんの言い訳もしようのないド直球な「王道大作RPG」たる「二ノ国2 レヴァナントキングダム」が2018年初春にリリース予定。
才能がないのに。
(そういうことにされているだけですけどこの捏造記事で)
売れないのに。
さらには。
今どきの据え置きゲーム機で、さらに大作RPGの売上なんてたかが知れているわけですよそりゃ。
そりゃあまあ「誰も持っていなかったwiiu」の「ゼノブレイドクロス」は悲惨な有様でしたよまったくもう凄惨。
いやそりゃあ収支自体はゴーサインは出てるんでしょうけれども、そんなビッグビジネスなのかって話で。今のレベルファイブが手を出すモノなのかって。
やっぱりレベルファイブも“RPGの仔”ということなのか。
かつて、例えばローグギャラクシーのパッケージ裏にもちゃんと書かれているように「RPG制作集団」とか名乗っていたわけで、それはつまり「あの黄金の時代」に多大な影響を受けているという明々白々たる事実。
一応「ダンボール戦機」も「妖怪ウォッチ」も「イナズマイレブン」も、
ジャンル上ではすべてRPGだ。
RPGは不滅だった件。
これでお終わらせて欲しいもう長くてこの記事ちょっとした本だよ