のどから手が出るほど欲しかった王道大作RPG
それは90年代後期から00年代、
携帯機でなんとか命を繋いだ時代のことでした。
RPGが全然ない時代。
「任天堂RPG」って何?
「王座から転落したあとのRPG」
テレビゲーム発祥の聖地「ファミリーコンピュータ」、そしてその世継ぎで黄金時代を築いた「スーパーファミコン」の時代、わざわざ頭に「任天堂の」とは付ける必要がなかった。
名作RPG=任天堂機だったから。
つまりこれからするお話は「それ以後」の悲しい物語。なんとか携帯機路線で命脈を保ったゲーム機屋の任天堂から00年代にリリースされし名作RPGたちを追った。
名作トピック
SS級戦犯「ニンテンドウ64」と「ニンテンドーゲームキューブ」
この名が願わくば人々の記憶、
そして任天堂公式から消えてしまわないようにこの記事を捧げます。
m(_ _)m
10代・20代前半の青少年層がかなり弱い
「このあたりのユーザーがごっそりプレステ勢に持って行かれている」という調査報告が上がっていたみたいでありますね。
そしてこの層こそはRPGを主食とするとされた。一般に。
さらにそれこそは「かつての盟友にして宿敵にして朋友スクウェア・エニックスの牙城」でありましたな。
しっかし00年代はそのスクエニすら新規RPGをヒットさせられずにいたのですから、任天堂にどうこうできることでもなかったのかもしれない。
売上
罪と罰 〜地球の継承者〜 | 国内約3.8万本 | 00年/64 |
黄金の太陽 開かれし封印 | 国内約46万本/世界約176万本 | 01年/GBA |
マジカルバケーション | 国内約24万本 | 01年/GBA |
バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海 | 国内約12.5万本 | 03年/キューブ |
激闘! カスタムロボ | -(64版は国内約20万本) | 06年/DS |
ソーマブリンガー | 国内約11万本 | 08年/DS |
ぼくらはカセキホリダー | 国内約25万本 | 08年/DS |
朧村正 | 国内約4.5万本 | 09年/Wii |
斬撃のREGINLEIV | 国内約4.7万本 | 10年/Wii |
パンドラの塔 君のもとへ帰るまで | 国内約4.2万本 | 11年/Wii |
参照「各シリーズ」Wikipedia/「ゲームデータ博物館」さま
歴代タイトル
- ニンテンドーRPG
- 日本のみならず「世界のゲーム機市場」をこの世に生み出した「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」の生みの親、任天堂。だが新時代の空はあまりに激戦だった。
- 「罪と罰」
- 「黄金の太陽」
- 「マジカルバケーション」
- 「バテン・カイトス」
- 「激闘!カスタムロボ」
- 「ソーマブリンガー」
- 「僕らは化石ホルダー」
- 「朧村正」
- 「斬撃のレギンレイヴ」
- 「パンドラの塔」
それでは、
ニンテンドー機と伴に追っていきましょう。
この悲しき物語と大逆転劇の一部始終を。
神話の時代「ファミコン・GB・スーファミ」
ファミリーコンピュータ(1983)
(上リンクは実機ではなく往年の選ばれし名作が収録されたミニ版)
日本販売台数 世界販売台数 約1,935万台 約6,191万台 2017年現在現行機ハード PS4(約480万台) Vita(約550万台) PS4(約6,490万台) Vita(約1,569万台) スイッチ(約195万台) 3DS(約2,278万台) スイッチ(約763万台) 3DS(約6,898万台) 歴代最高普及機(ソニー/任天堂/マイクロソフト) PS2(約2,198万台) PS2(約1億5,768万台) DS(約3,299万台) DS(約1億5,402万台) Xbox360(約159万台) Xbox360(約8,580万台)
お茶の間のヒーロー爆誕!
「パソコンゲーム」が騒がれ始め、ゲームセンターなどの筐体ゲームとしてブームになった「インベーダー・シューティング」、そして任天堂自らによる「ゲーム&ウォッチ」の大ヒットから、お茶の間で遊べるゲーム「据え置き機(コンシューマ)」がポンポン出現し、ついにそんな家庭用ゲーム機市場を統一する機体が現れたわけである。すなわちファミコン。
あらゆるジャンルの名作たちが綺羅星の如くかがやいていた。
ゲームボーイ(1987)
日本販売台数 世界販売台数 約3,247万台 約1億1,869万台 2017年現在現行機ハード PS4(約480万台) Vita(約550万台) PS4(約6,490万台) Vita(約1,569万台) スイッチ(約195万台) 3DS(約2,278万台) スイッチ(約763万台) 3DS(約6,898万台)
今見るとスマホっぽい。
画面が小さいだけで。あと単三電池を4本搭載させることで起動しましたよね。
携帯ゲーム機の誕生。
色々と事業失敗を続けた任天堂にやってきた1人のクリエイター・横井軍平による商品が、のちに任天堂のゲーム事業へと発展。ゲームボーイはその象徴だ。
湾岸戦争の爆撃でも壊れなかった逸話は有名
このまえに「ゲーム&ウォッチ」というピコピコゲームも大ヒットしているんだけど、ソフト換装型ということでゲームボーイが携帯ゲーム機の象徴かな。うん。そういうことにしておきましょう。
ドラえもんでのび太が遊んでいたことだけ知ってる
これより7年後の晩年にて携帯ゲームの最高傑作「ポケットモンスター」が爆誕したことは皆の知るところでありますね。
スーパーファミコン(1990)
(上リンクは実機ではなく往年の選ばれし名作が収録されたミニ版)
日本販売台数 世界販売台数 約1,717万台 約4,910万台 2017年現在現行機ハード PS4(約480万台) PS4(約6,490万台) スイッチ(約195万台) スイッチ(約763万台)
最強の世代交代劇!
ご家庭のお茶の間に君臨していた「テレビ」の座を、おおいに脅かした先代ファミコンの意志を継いで大幅なパワーアップを果たしたのがスーパーなファミリーコンピュータ、略してスーパーファミコン、さらに略してスーファミである。これにてテレビが持っていたお茶の間のシェアはさらに脅かされる事になったのだった。
先代と同じく、あらゆるジャンルの名作たちが綺羅星の如くかがやいていた。
しかし、
栄枯盛衰。
盛んなものはやがて衰えるのか。
雌伏の時代「64・キューブ」
NINTENDO64(1996)
日本販売台数 世界販売台数 約554万台 約3,293万台 2017年現在現行機ハード PS4(約480万台) PS4(約6,490万台) スイッチ(約195万台) スイッチ(約763万台)
遅刻が原因で干された名機。
その名も「ニンテンドウ ろくじゅうよん」という名称にて、大々的な遅刻をもって登場した最新鋭機である。しかし遅刻が原因で干されてしまう。もうプレステもセガサタもブイブイしてたわけで、今さら64向けにつくる気にはなってもらえなかったか。
割りと基礎的なことですね
「64」というのは「64ビット」というわけで、よくパソコンなどの「32ビットか64ビットか」なんて言われているあのことであり、つまり「64ビット的にすごい頭脳を積んでいます」みたいなことらしいね。
今日で言えば「4Kテレビ」的な?
というわけのそんなこんなの窮地に立った任天堂の据え置き機には、
ぜんぜんゲームが集まらなくなってしまったのである。
「すべてのゲームはここに集まる」プレイステーションとかあったからね
中川(開発者さん)
ただ、NINTENDO64の前に他社さんのゲーム機で3Dの入門機みたいなものがあったんです。で、3Dのノウハウのようなものも……。
岩田(前・任天堂社長)
ある程度のノウハウはあったんですね。
中川
……はい。だからNINTENDO64も行けるだろうと思ってたんです。でも、NINTENDO64は……すごかったですね(苦笑)。
岩田
(笑)
うまくつくらないとぜんぜん動かない機械でしたから。
中川
そう……そうなんです。ぜんぜん動かないんです……。
恐るべし64
難産必至で生まれていく任天堂RPGたちの勇姿をとくと見よ。
グリグリ棒で超爽快終末劇
罪と罰 〜地球の継承者〜
ゲーム情報
任天堂らしからない終末戦記。
アクションシューティング
シナリオ
こちらのゲームは「アクションシューティング(ガンシューティングぽい)」というわけですけれども「シナリオや世界観がRPG的に重視されている」という判断によってラインナップさせていただきましたよろしくお願いします。
「3Dスティック」を活かしたアクション。
※「さんディースティック」と読む。そうしないと怒られるから気をつけよう。
64の最大戦力であるグリグリスティックを活かすためにこのようにアクションシューティングスタイルになっているだけで、多分キホンは「RPG層に向けて作られたんではないか」という都合の良い解釈のもと陳列させていただきます。
そしてこのメガテン感。
「人類に食料が足りなくなって、人工家畜を製造して危難を逃れるも、北海道から逃げ出して日本が大パニックとなり、その中で人間たちのパワーゲームが展開される」というゴリゴリの展開。
まあもともとは色んなゲームが集まっていたのだから不思議じゃないんだけど。
これ以降や今日の任天堂などに親しんでいると違和感を感じていくわけで。
キャッチコピーは、
「コレハ ジンルイ ガ オカシタ 罪 ヘノ 罰 ナノダロウカ?」
まるで世の64への仕打ちを謳っているかのようだ。
タイトル名候補に「暗黒の不毛地帯」なんていうのもあったらしいよ
罪と罰 〜宇宙の後継者〜
続編。Wiiザッパーが使えるよ。
「なんじゃいそりゃあ」という身も蓋もないことは言いっこなし。ガンコントローラー的なおもちゃコントローラー的なギミックを持った商品がWiiザッパーである。
シューティングといえばこうやって遊ぶ。
64の「罪と罰」の続編はおもちゃ屋の任天堂機らしいRPGでありましたな。
どんどん変な機能がつく任天堂機になんとかかんとか対応していくゲームメーカーだけがついていけます
ゲームボーイアドバンス(2001年)
日本販売台数 世界販売台数 約1,696万台 約8,151万台 2017年現在現行機ハード PS4(約480万台) Vita(約550万台) PS4(約6,490万台) Vita(約1,569万台) スイッチ(約195万台) 3DS(約2,278万台) スイッチ(約763万台) 3DS(約6,898万台)
任天堂の命綱。
それすなわち携帯機。今日の日のニンテンドーDS(あるいは3DS)系統の覇権に繋がる必要悪の時代でもあり、ひいてはなんやかんやで子供市場を占める結果にも繋がった結果オーライな戦線でもありました。
ゲームボーイ系のカセットがまるまる使える互換性アリ。
PS4は以前のソフトを使えないし、それはWiiやらスイッチでも同様なものだけれど、昔のハードは結構互換性あったよね。PS2も1のゲームできたし。
スイッチもなんだかんだで携帯機だしね
黄金のロープレを任天堂携帯機に持たせれば鬼に金棒というわけ
黄金の太陽 開かれし封印
ゲーム情報
世界でミリオンヒット!!
日本国内でもハーフミリオンヒット!!
といったわけでございまして、どこかRPGツクール的な王道デザインながらも「確かなオリジナルデザインで持ってブランドを確立した」のかどうなのかといった任天堂のRPGとして名乗りを上げたのだった。
そしてすぐに後編が出てきます
黄金の太陽 失われし時代
完結編であるこちらも世界でミリオンヒット。
日本でもスマッシュヒット。
ポケモンのように「ジン」と呼ばれる精霊をゲットし新たな「エナジー魔法」や「クラスチェンジ」をしていくことで強くなっていくという燃えるシステムを搭載したこのシリーズは王道RPGとして見事に成功を果たしたのだ。
というか前後編は珍しいよねこの時期に
黄金の太陽 漆黒なる夜明け
前作から30年後を舞台にした新時代編。
という正統なる続編が8年の歳月を経て覇権を握ったニンテンドーDSで帰ってきましたが、それほど売上は振るわなかった模様。グライダーウィングとか面白そうなギアもあるみたいですけれど。それにしてもキャラクター絵を見る限り、
前作キャラの色違いにしか見えないんだけど。
それにしても2010年は任天堂RPG豊作の年ですなゼノブレイドも出たし
聖剣チームの逆襲
マジカルバケーション
ゲーム情報
魔法×学生×夏休み×2D
「きゃぴきゃぴ感」がものっそいアドバンスの名作RPG。とても収まりの良いゲームデザインで遊ぶ人を選ばなそう。
まさにアドバンスRPGの雄。
時代最高の2Dワザ。
携帯機ならではの通信協力「アミーゴシステム」なども搭載。ネット以前には大事だった通信機能ですな。ポケモンの通信ケーブルでエラーが引き起こり「オレのサンダーこの中状態」とか懐かしい時代。
そしてこのゲームには通信特典のような仕組みがあって、
自分と同じ魔法属性の人とアミーゴすると愛の魔法が使えるようになったり100人とアミーゴすると闇魔法が使えるようになるんだとか。
100人もさせられれば確かに闇魔法が使える感
20万本も売れたヒット作。
ちょうど携帯機を頼みにしていた任天堂にあっては超お助かりだったこと間違い無しのRPGだったことでしょう。
あの聖剣伝説チームがごっそり独立してくれて嬉しい話とばかりに。
※「聖剣伝説」…日本のレジェンドアクションRPGシリーズ
肥大化する「FFシフト※」に反発したスクウェアの開発チームが、任天堂の出資のもとに立ち上げた株式会社ブラウニーブラウンによる開発。任天堂は任天堂でプレステの乗り換え問題から生じたRPGの大家スクウェアとの関係断裂などもあり、これはとても複雑な三角関係。
※ファイナルファンタジーに予算を全振りしたがるスクウェア上層部の動き
スクウェアの2Dノウハウがごっそり抜けてしまったとか。
2Dを蔑ろにしてはいけませんよね。任天堂の主戦場だったアドバンスはむしろ2Dスキルを渇望していたわけで、なんぞ神のめぐり合わせみたいな事態ですけれど。
最終的にはみんな仲良くなったみたいですけど。
※任天堂のアドバンスに出せなかったはずのスクウェアから、そしてスクウェアから飛び出たブラウニーブラウンによる開発により誕生している聖剣リメイク
スクウェアはスクウェアでFFリメイクをワンダースワンにぶん投げ続けるしかなかったわけだしなんだかんだでよかったですよねまったく。
なんだかんだでこういう話おもしろい
マジカルバケーション 5つの星がならぶとき
天下のDSに続編が登場する黄金の方程式。
売れるしかないわけで。
DSの市場にさらなる追い風となるはずのRPGだったわけで。
しっかしあんまり売れなかったみたい。
まあそういうこともあるか。
前作と比べるとダメらしい。比べなければOKらしい。
次いこ次。
ゲームキューブ(2001)
日本販売台数 世界販売台数 約404万台 約2,174万台 2017年現在現行機ハード PS4(約480万台) PS4(約6,490万台) スイッチ(約195万台) スイッチ(約763万台)
北米人たちは何をそんなに遊んだんだろう?
というほど、意外にも北米では数が出回っている印象の謎な機体こそはゲームキューブである。「何をそんなに遊ぶことがあるんだろうか?」というゲーム機なわけでして。
僕たちはテイルズオブシンフォニアにまんまと誘導させられまして。
※ジャパニーズRPGの化身としてグイグイ来ていたテイルズオブシリーズの続編がキューブで発売されるという衝撃に子供たちは誘導された。しかし1年後すぐにPS2で出るという悲しさ。
その後にスマブラとエムブレム蒼炎の軌跡でなんとか納得したという日本民族ですけれども。
スーパーマリオストライカーズという隠れ名作もあり
ゲームキューブ史上最大の名作RPG
バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海
ゲーム情報
「すべての命は、やがて海へと還る」
バテン・カイトス
※くじら座のことであり、アラビア語で「海の怪物の腹」の意
この名作RPG感。黄金期の名作RPGと何ら遜色のない存在感を放つゲームキューブの隠れた名作。
というかゲームキューブが隠れた結果に道連れにされた形。
そして開発はあの「モノリスソフト」と「トライクレッシェンド」ということで、ゼノシリーズや数々の名作ゲームの裏方に名を馳せるスキルをバックボーンに持つバテン・カイトス。
任天堂が喉から手が出るほどほしかった大作RPG
それは、
任天堂と歩みつづける「ゼノブレイド2」にまで続く交流。
誰も持ってないWiiUに特攻させられたXクロスがあっても、まだ普及ままならないスイッチに特攻します。
それにしてもモノリスソフトはFFの美術グラフィックチームを統括してた高ちゃんがゼノギアス問題で脱退して出来た会社だからか、どことなくスクウェアRPGの世界観がありますよね。クロノクロスあたりとか。
シナリオがクロノシリーズの加藤正人ですから
バテン・カイトスII 始まりの翼と神々の嗣子
これでもかというほどに「王道大作RPG」だ。
ファミコンスーファミ以降、グリグリスティックの64やヌンチャクリモコンのWiiだったりと「ギミック感」を主軸にしていた任天堂機のなかにあって割りと平穏なデザインのゲームキューブ。ゆえに「機体を活かした」的な変なプレッシャーがかからず、
その結果として「王道名作RPGが生まれた」というわけなのでしょうか。
ゲームキューブの良いところは据え置き機なのに持ち運びがラクラクだというところだぞ気をつけろ!!誰が持ち運ぶんじゃい!!
こういった「世が世なら」という名作がそこそこ埋もれた戦場。
店員さんに3回タイトルを伝えても「え……?バテン……なんですか?」と言われて最後は筆談でした(笑)
これがゲームキューブの惨状でした。
しかーーーし!
任天堂の据え置きゲーム機は、
ついに伝説の飛躍をみせたのでございます。
それは実に任天堂の歴史上2回め。
ニンテンドー・ビッグバンが引き起こる前夜。
新生の時代「DS・Wii」
ニンテンドーDS
日本販売台数 世界販売台数 約3,299万台 約1億5,402万台 2017年現在現行機ハード PS4(約480万台) Vita(約550万台) PS4(約6,490万台) Vita(約1,569万台) スイッチ(約195万台) 3DS(約2,278万台) スイッチ(約763万台) 3DS(約6,898万台)
世界で最も普及した携帯ゲーム機。
スマホを除けばそういうことになろうかと、というか「携帯」を抜いて「ゲーム機」ということになれば正真正銘の世界一なのではないでしょうかどうでしょうかマジで知りたいという方はググってね。
こんな「脳トレ」とか「ナゾ解きゲーム」なども流行りましたね。
タッチペンの魔力
「タッチペン」で画面を操作する感覚は、スマホ以前の「画面をタップする」という直感性に優れた動作を世界に先駆けた製品なのではないでしょうか詳しく知りたいという方は(以下略)
そんなこんなでお勉強も可能なノートペンシル感覚が、
「遊ぶだけのゲーム」以外の参入を呼び込み、
結果、
世間に「ニンテンドー・ビッグバン現象」を引き起こすパワーを着々と溜め込んでいくのだった……。
それは胎動するマグマのようにじわりじわりと重なっていったのである。
というかアドバンスは実質3年半でアレだけの名作を抱えてたんだなってところに感服
スマブラ参加資格ありすぎ
激闘!カスタムロボ
ゲーム情報
カスタム×ロボ
=カスタムロボ
余計な解釈を与える余地すら持たない完全無欠のネーミングとハイセンスなロボデザインは今なお熱狂的な信者を抱えているとかいないとか。
ダンボール戦機に比べてなんというホスピタリティの高いロボットだろうか。
あくまでも人との関係を親しいものとして感じてもらいたいというデザイニングなのであろうかまったく人と社会に寄り添うデザイン姿勢に感服。
とにかくそんなカスタムロボなゲームですね。
もう本当にそれくらいしか言うことがないくらいにタイトルだけで全てが伝わるゲーム。それでいて完成度も高いらしく、
実は64時代から任天堂機とともにシリーズを重ねている伝統のタイトルでもある。
でもちょうどDS版だけやったことあったのでここから紹介
このように「名作を追え!」なるRPG列伝とはふんだんに私情を持ち込んだコーナーなのである。
ではでは次へ参ります。
任天堂のRPG担当大臣
ソーマブリンガー
ゲーム情報
アクションバトル×哲学
いやいやゼノシリーズのモノリスソフト製作ということで、さらには哲学大好きな人たちがお作りになられ、イデアというナゾの少女が出現する辺り、
やっぱりそういうお話なんではないですかね。
難しそうな。
絵柄はDS寄せで皮を被っているけれどとにかく哲学をさせたいゲームなんでしょうこの会社は
それにしてもやっぱりモノリスソフトは任天堂のRPG担当大臣を担っているみたいですね。10万本をコンスタントに売れるRPGなら十二分にその任は果たしていると言えよう。
なんやかんやでみんな10万本平均なモノリスソフトRPG
なぜいままでなかったのか不思議
ぼくらはカセキホリダー
ゲーム情報
超面白いやつ。
化石を発掘して削って恐竜を蘇らせて戦わせるRPG。
だいたいこの世の男子7割を味方につけたバンダイが出しそうなゲームですけれど、おもしろいことには変わりがありませんねありがとうござりました。
なんだかお子様感がプンプンするバンダイチックなゲームですけれど、
なんだかんだいって王道RPGには無い「やりごたえのある新規システム」だよね。
これをモノリスソフトに作らせたらテツガクホリダーになりそう
あの会社は小難しいことやっている割には意外と子供寄せもしてくるサービス精神がありますからね。
コント番組に出る音楽家・坂本龍一みたいな
本日のぼくらはカセキホリダーの結果
如月千早と龍驤の化石 pic.twitter.com/QSrNIaobQd— wing (@_gniw_) 2017年11月9日
カセキホリダーにはウケるあるあるみたい。
スーパーカセキホリダー
恐竜図鑑の監修「福井県立恐竜博物館」というガチさ。
日本の恐竜事情を牛耳る福井県ですけれど。確か。まあとにかく続編もごきげんにリリースされて高評価らしいですよ。
カセキホリダー ムゲンギア
今度はカセキモービルで走り回る。
ドリルとエンジンと恐竜というスーパーコンボで少年たちは泡吹き寸前の興奮状態だ!!女子はやらなくてよし!!
さあさあそんなこんなで温まって来ました任天堂市場。
そしてやってくるビッグバン。
新生の時代「Wii」
ニンテンドーWii(2006)
日本販売台数 世界販売台数 約1,275万台 約1億163万台 2017年現在現行機ハード PS4(約480万台) PS4(約6,490万台) スイッチ(約195万台) スイッチ(約763万台)
ゲーム界から飛び出すブーム。
いや~売れましたね~このWii(ウィー)という機体は。なんだかリア充感を表す擬音「ウェーイ」的な響きを持ったリア充ゲーム機こそはニンテンドーの救世主でありました。ヌンチャク型リモコンを使ったフィットネスや運動不足解消スポーツゲームなどなど。あるいは携帯機のDSによっても脳トレ系のゲームたちがゲーム機の裾野をぐいーーーんと広げた。
株価もグーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンと爆昇する世界経済を揺るがす現象。
どれくらい上がったかは「グーン」の伸ばし棒の多さで読み取っていただきたいというくらい上昇しましたよ。
ゲーム業界に売れたのではなく、それ以外の人達に売れたゲーム機。
これを「ニンテンドー・ビッグバン現象」と呼ぶ
こんな「フィットネスゲーム」やら「フィットネス・スポーツゲーム」やらが売れましたね。
任天堂史上2度めのビッグバン。
※諸説あり
かつて、花札屋から任天堂というブランドを作り出した大社長・山内溥が引き起こした「ニンテンドー・ビッグバン」は世界的ゲーム企業を生み出しました。
それこそはまさに「トランプを使わない人に売れた」超新星爆発。
そして新市場が爆誕。
プラスチック製でディズニーイラストによるそのトランプは、それまで博打の道具にしか使われなかった道具を子供の遊び道具に一変させてしまった。
岩田社長による次なる「ニンテンドー・ビッグバン」が引き起こされたのは、
そんな因果があったのかもしれない。
良い社訓が受け継がれました
内需で食い合わない、
外へ広げる任天堂。
Wiiリモコンは活かされたのか!?
朧村正
ゲーム情報
横スクロール2Dアクションを極めてみた。
和風剣劇アクションRPG
こちらに関して「自分的にはRPGとは勘定できないかな」と思ったところだけれど、「公式にはアクションRPG」とされているのでラインナップ。「罪と罰とは逆のパターン」にもうなんでもいい感。
テイルズの如きバトルシステムを搭載したアクションRPG。
マリオなどに代表される横スクロールアクションがベースだけれど、エンカウントするとバトルモードに移行する辺りはテイルズシリーズに比する所あり。さらには会話モードなども随所に散りばめられておりますし、やはりその点RPGであると見受けられますね。
2Dの美麗さとそのモーションのファインさ。
ゲーム業界では今や3Dが主流になって“リアル”を追求し続けていますけれど、これらを実写映画とするならば、2Dはアニメ映画のように独自の表現として根強く残っているわけで。
そんな朧村正をつくるヴァニラウェアはその急先鋒として「オーディンスフィア」やら「ドラゴンズクラウン」やら、注目作「十三機兵防衛圏」などをリリース(あるいは予定)。
2Dの大作こそは欧米ゲームにはない価値なのでは?
それにしても、
和風の風景と言動をみているだけで旅行に来た気分になれちゃう。
ぶっちゃけ2Dでいいんじゃないのゲームって。
リモコン斬り炸裂
斬撃のREGINLEIV
ゲーム情報
Wiiリモコン活かしすぎ。
巨神族どもをズバババアアアーーーーン!!
という「Wii史上最大の名作アクションRPG」のご誕生であります。これほどまでにWiiリモコンのギミックを利用したRPGもないのではないでしょうかそれほど奇抜ではありませんけれど。むしろ想定内の使われ方ではありますけれど、面白いものは面白いというわけで。
むしろ「進撃の巨人無双」に先駆けてる感。
そしてここでも「北欧神話」をベースにするキホンぶり。
Amazonビデオの「ヴァイキング ~海の覇者たち~」が超絶オススメ。
「神々」と「神」の違いがちょっと分かるよ
さらには「ヴァルキリープロファイル」に影響された感。北欧神話といえばJ・R・Rトールキンの「指輪物語/ロード・オブ・ザ・リング」のベース世界になっていて、さらにはそのブームに影響された青少年たちがファンタジーゲームを生み出して、遂にはRPG全体の源流となってしまった北欧神話であります。
定時に帰ってまっすぐお家に帰ろう運動推奨作品
パンドラの塔 君のもとへ帰るまで
ゲーム情報
病んだサバイバルキッズ。
いやね、サバイバルキッズというゲームがあるんですよ。その名の通りサバイバルするゲームなんですけれどね。
ネズミを捕って炒める弁当がせいぜいなんですよ。それは。
「ばかな」と思われるべからず、それでも胃袋が4半日もつかどうかだから鹿などの大型を狩りに行こうにもすぐ腹減って帰らなくちゃいけなくなるという死闘ですよまったく。
パンドラの塔もそんなに変わりません。
塔を攻略するというのはなんだかステージ攻略型のようでもあるからマリオ感がなくもない。あとはそこにメガテン感やドラオン&ニーア感で闇鬱属性添付みたいな感じですな。
山上
そうです。みんな、セレスのもとに帰らないんですよ。
「塔の攻略が楽しいのになんで帰んなきゃいけないんだ?」と。
今日はまっすぐ家に帰ろう
さあ、
こんなところが00年代以降近代未満のニンテンドーRPGたち。
(と思う)
正直、見栄えはしないラインナップだよね。
往年の名作RPGたちと並べてしまうと。マジバケ、バテンカイトス、レギンレイヴ辺りが際立つ感はあるも、やはり厳しい。
でもまあそんなもんじゃない?
いま不遇の任天堂名作RPGを楽しむならオススメはどれから?
マジカルバケーション
WiiU持っていればダウンロードできる時代。
※現在はオンラインコード版は廃止。
VC(バーチャルコンソール)という仕組みがあって、大体の過去作をデータで買えちゃうわけでして。ないものもあるけれど割りとある。
※あとDSi以前のノーマルなDS(Lite含む)ならアドバンスのカセットが遊べるという脅威の互換性があるぞ。
バテン・カイトス
中古なら安値で揃う名作実機セット。
そんな便利なVCに搭載されないゲームもあるわけで、よりによってバテン・カイトスもその類。よって実機プレイとなりますけれど中古ならかなりお安い。ただ動作保証がないので各ショップ毎に要確認か、おみくじ感覚。
斬撃のレギンレイヴ
最も普及率の高いWiiならこの巨神斬りゲーがイチオシ。ひそかにWiiUでもできるオンラインコード版も。
カセキホリダー
3DSなら「カセキホリダー ムゲンギア」
DSなら「スーパーカセキホリダー」
さらに普及率の高いDSならやっぱりカセキホリダー。RPGかどうかなんてもうどうでもいいでしょう。
もうわけわかんなくなっちゃった
まとめ
「縛りプレイ」を強いられるゲームメーカー
「これどう使おうか?」
リモコンねー。ヌンチャクねー。
それはゲームクリエイター泣かせか。
あるいはクリエイター魂をシゲキするものか。
実際さ、これを活用できたゲームってどれくらいあったのだろうか。確かにそれによってスポーツだったりフィットネスだったりといった新規参入ゲームが勃興したんだけれどさ、
いままでのゲームメーカーにこれを使いこなしていたところはあったのか?
うーん。ドラクエソードみたいなものだったり評価されたのもあったけど、
結局はめんどくさがってあまり取り扱わなかったイメージある。
つまり売れてない。
「これどうすればいいんだろう?」
2画面ありますけれど。
と、なります。昔から既にあったみたいで(ドンキーコングは2画面だったとか)、それがやっぱり2画面が恋しくなったのか、
はたまた市場を支配するプレステ勢への奇策のためかDSで再登場してきた2画面だけれど、
やっぱり「要るのか要らないのか問題」は頻発していた。
「切り離れたよ?」
離れましたけれど。
と、なります。要るのか要らないのか使えるのか使えないのかあーだこーだと言っていたらば分離して浮遊し始めたよとなります。
どうしたことだろうと。どうしてくれようかと。
ね。なります。
でもどうしようもできなかった
1つで良くない?と。疲れるよ?と。
ね。なります。
「犬や。」
今度は犬。
犬みたいになりましたけども。
と。ね。なります。
かわいいけども
活用してるところはしてる
2画面もうまくやっているところはあるみたいね。
うん。リモコンだって。うん。
「ファミ通」を長い間購読していろんなゲームを見てきましたけれど、
読んでいたのが「ファミ通PS2」だったのでよくわからないというのが実情ですね。
もしくはファミ通PS3
任天堂のゲームは基本的に登場しませんからねファミ通PS2には。
通常のファミ通すらあまり見ていませんでしたな。あくまでファミ通PS2,PS3,Plus,WEB-DVDであります。
豊口めぐみの明日晴れりーな世代
まあそれにしても、
自分だったらこんなのつくるなー。
とか考えはあるけれど、
そんなん言っててもしょうが無いし。
さあ現実へ帰ろうお家へ帰ろうセレスが待ってる